前回の記事ではレンズの前玉部分を分解しました。
今回は、レンズ内の汚れを取り除いた後で、元通りにレンズを組み立てていきます。
無水エタノールは必需品
カメラの自主メンテナンスを初めてからというもの、無水エタノールは必需品となっています。
大活躍のクリーナー類と取り外した前玉
フジフィルムのクリーニングペーパーも使いやすく、50枚入りで¥150ほどとお手頃価格なので好んで使っています。
ズーム時に動くレンズ
前玉を清掃するまえにほとんど汚れが見当たらなかった中央部分ですが、念のためブロアーで清掃しました。
ブロアー
レンズを下向きにして、できるだけ中にホコリが入り込まないように風を送ってみました。
(画像はイメージです)
いよいよ前玉のクリーニング
さて、本命の前玉をきれいにしていきます。
ハッキリとホコリがわかりますね・・・
ブロアーで吹いてみましたが、ほとんど変化ありませんでした。
クリーニングペーパーに無水エタノールを少し染み込ませ、レンズ表面のコーティングを傷つけない程度に?丁寧にヨゴレを落としていきます。
前玉が綺麗になりました!
無水エタノールを使って汚れを拭きとり、きれいになった前玉。
綺麗になりました♪
クリーニングペーパーである程度まできれいにした後、マイクロファイバーウェスで仕上げました。
目視した限りでは、ホコリや曇りなどは見当たらない程度まできれいになったと思います。
前玉を組み付けます
何度かレンズの分解を経験し工具やクリーニング用品が揃っているので、感覚的には「やっとここまで・・・」というほどの作業ではありませんでしたが、はじめて取り掛かる場合には休憩を入れながら作業工程をスマホなどで記録しておくことをオススメします。
それでは組み付けていきます。
前玉を組み付け
分解した時と逆の手順でレンズのボディに前玉を取り付けていきます。
前玉にくっついている縁はシルバーのネジで留めつけます。
ネジ穴がたくさん開いていて少しゆとりのある穴径です。
1本目から全締め付けせず、仮止め状態で3本すべてのネジをネジ穴に入れ、軽めに締め付けながら数回に分けてバランスよくネジをしめていきましょう。
クリーニング前の画像
つぎに前玉取り付け部をカバーしているリング状の縁を、黒いネジ3本で取り付けました。
ネジ穴以外に穴が6か所開いているので、そこに突起部分が入りますが、どこがどこか分からなくなってしまいました。
一瞬「やばい!」と思いましたが、「そういえば、バラすまえに鉛筆でマーキングしていたな・・・」と思い出します。
バラす前のマーキング
丁寧に探りながら行えば取り付けることは可能だと思いますが、おおよそのガイドラインがあるだけでも安心感は大きく異なりますよね♪
メンテナンス終了
最後にリング状の部品の突起位置を気にしつつ前玉の縁にはめ込み、組み立てが完了しました。
クリーニング前の前玉
あえて比較用にクリーニング前の画像を掲載しておきます。
撮影した画像にどれだけ影響するのか全く分かりませんが、見た目にもこれだけ違うので満足感は得られました。
レンズキャップ裏面
せっかくなので、レンズキャップもキレイにしておきました。
ここに汚れがたまっていたら、レンズ側に影響を及ぼすかもしれません。
レンズが綺麗になったので何か撮影してみたくなりましたが、とりあえずは防湿庫に保管します♪
TAMRON 70-200 F/2.8 Model A009 前玉分解