液晶テレビの電源が点いたり消えたりする故障に悩まされていませんか?
ある日、視聴中のテレビの電源が突然シャットダウンしました。
そして、リモコンの電源ボタンを押さなくてもまた勝手に電源が入ったり、入らなかったりと、不安定な症状が起こりはじめました。
最初のころは数日おきに起きる程度でしたが、その症状は徐々に間隔が短くなり、1日に数回起きることも。
しかし、まだ買い替えるタイミングではないと考え、自分で修理してみることを思いつきます。
そして、無事に修理できた経験をお伝えしていきます!
購入から約9年、そろそろ寿命かな・・・
これは、あくまでも自己責任で行った修理の記録です。
我が家のテレビは【2010年製 東芝 REGZA 42Z1】というモデルです。
当時、おおよそ15万円ほどで購入した記憶があります。
購入から9年ほど毎日のように視聴していたため、ガタがくるのは仕方のないこと・・・とはいえ、使い勝手も良いため出来れば修理して使い続けたい。
そこで、自分で修理してみるという無謀な挑戦を思いつきます。
結果は最初にお伝えした通り、自分で修理してから半年以上経過しても新品時のように良好な動作が継続しています♪
テレビを買い替えた場合、少なくとも数万円の出費が必要となりますよね。
DIYで修理できたことで出費も抑えられ、あと数年はREGZA 42Z1と過ごせそうです。
2010年製 液晶テレビ 東芝 REGZA 42Z1
故障の初期症状が出始めたのが2019年の12月ごろなので、約9年の使用です。
どんな症状が現れたか
通常のTV視聴中、前触れもなくいきなり電源が落ち、驚いている暇もないほどすぐに勝手に再起動しました。
情報収集を行うと多くのレグザユーザーが同様の経験していることが判明しましたが、原因はさまざまな推測が行われていました。
リモコンの誤作動
隣の家の電波を拾っている
スマホの電波に影響を受けている
など、意図しない電波による誤作動という見解を持つ方が多いように感じました。
間隔が短くなってきた
この症状は頻繁に起きてはいなかったため、誤作動という見解を持ちながらリモコンをTVと反対に向けてみたり、リモコンの電池を抜いてみたりしつつ、様子をみていました。
ところが、リモコンの電池を抜いているにもかかわらず、電源が落ちたり再起動しなかったりと症状が悪化。
更には症状が起きる感覚が非常に短くなり、ひどい時には数分おきに電源が落ち、主電源のランプも消えるようになりました。
さすがに買い替えかな・・・と感じた瞬間でした。
55型の有機EL搭載TVも¥150000~販売されています。
50型の液晶TVは、ダブルチューナーでハイセンス製だと¥50000前後で購入できます。
買い替えを真剣に検討し始めたときでした。
新型コロナウィルス騒動=自宅でネットサーフィン
幸か不幸か、外出を控えたいタイミングだったこともあり「廃棄するなら壊れても良い」かな?という考えで、修理の情報を探してみました。
すると、同型のREGZAを修理したという記事を書いてくださっている方がいらっしゃいました!
そのかたのブログを参考に、怪しい箇所のチェック&必要な道具を揃えて修理に挑んでみることを決意します。
※日ごろからバイクや車のメンテナンスは行っていますが、精密機器や電気製品は苦手です。
過去にはスマホのバッテリー交換で失敗したり、デスクトップ型PCのファン交換を失敗したりしています。
いざ、修理!
今回は基盤の接触不良を疑い、ハンダつけを行うのが修理内容の最終目標です。
裏面カバー取り外し
コネクター取り外し
基盤取り外し
故障個所のチェック
ハンダつけ
逆の手順で取り付け
起動確認
アンテナ接続
リモコン操作確認
作業内容はおおまかに上記内容となりました。
ちなみに、今回購入したのは100均のハンダこて&ハンダです。
合計¥660(税込み)
セリアやキャンドゥでは取り扱いが無いということで、ダイソーに買いに行きました。
裏面カバー取り外し
まずは裏面のカバーを取り外すために、ビスを数本取り外していきます。
3種類のビスが使われていますが、一般的なサイズのプラスドライバーが1本あれば作業可能です。
カバーが外れました
ビスは無くさないようにトレーに入れて保管します。
外周部分には長めのビス、中央よりには短めのビス、そしてHDMIなど外部器機と接続するための部位に、ひとつだけサイズの異なるビスが使われていました。
一見するとわかりにくい部分にあるため、最初はビスがあることがわからずカバーが外れないな~と思ってしまいました。
基盤が現れました
カバーが外れたら、基盤が3つ見えてきます。
今回は電源にかかわる故障と推測しているので、電源に関わると思われる右側の基盤を取り外します。
黄色く囲んだ部分の合計3か所のコネクターを外し、外周部分の6本のネジを外せば、本体から取り外すことが出来ます。
取り外した基盤
コイルのような形状のパーツがありましたので、黄色く囲んだ部分が電源に関わる部位ではないか?ということです。
このパーツの接触が悪くなってしまうと、電源の供給が不安定になるのでしょうか?
状況確認とハンダつけ(補強)
さて、あやしい部品が判明したところで、その周辺を中心にハンダの状況を確認してみました。
先程の画像で黄色く囲んだ部分の上のほうのパーツ(樹脂カバーでおおわれているパーツ)の裏面になります。
下側は4か所。
そこまでひどくはなさそうですが、念のため補強しておきます。
上側は12か所。
下側より小さく間隔も狭い・・・なんとなくコゲたような色になり、接触が悪そうです。
ここは入念に補強を施してみました。
コンセントをつないでみました。
裏面カバーを取り付けるまえに、コンセントにつないで電源の入り具合を確認。
なんとなくではありますが、安定した感じがします。
いったん電源を抜き、カバーを取り付けアンテナ線をつないだら、再び電源を入れて様子を見ます。
ためしにリモコンで操作し10分ほど番組を視聴しましたが、不具合は出ませんでした。
さて、このまま安定した動作となるか?気になりますが、数日後に改めて結果報告が出来ればと思います。
2020/4/12 修理から1か月以上経過しました。
2020/10/21 修理から半年以上経過ました。
相変わらず新品のころのような安定した動作で、毎日快適に視聴しています。
レグザリンクの外付けHDDへの録画や、HDMI機器・ゲーム機等の接続も問題なく使用できています。
数百円で延命した液晶テレビですが、これからも大切に使っていきたいと思います。