今回ご紹介するのは、SUZUKI TF125 という2ストロークのオフロードモデルです。
TF125は2019年2月現在、残念ながらスズキから日本国内での販売は行われていません。
ただ、海外の車両を中心に取り扱いを行っている業者さんが輸入販売している場合もあるようです。
それでは、スズキのTF125とはいったいどのようなバイクなのでしょう?!
お洒落過ぎる2ストマシン SUZUKI TF125
SUZUKI TF125
このバイクは実際に見たことも触ったことも無く、あこがれの1台です。
国内正規販売ではないのですが、なんと2ストロークの125ccが新車で購入できる可能性があるのです。
TF125は1977年式スズキTS125をルーツにもつバイクで、スズキの豊川工場で製造され南米向けに輸出されているものを輸入販売している業者さんがあるようです。
個人的に、このような業者さんは非常にありがたいと思います。
2019年2月現在、私が知るところでは「IBS」さんという会社が取り扱いしているようです。
TF125の存在意義
ところで、皆さんはアグリカリチャーという言葉をご存じですか?
スペルは『agriculture』。
英語で、農業・農学という意味を持っている言葉です。
スズキTF125はアグリカルチャーというカテゴリーで存在しています。
そう、農業用のバイクという位置づけです。
その生い立ちから2ストロークながら低速寄りを強化したセッティングで、恐ろしいほどの低速で動くことが可能だそうです。
噂によると時速20km前後で6速からでもアクセルを開ければ加速できるとか。
2ストロークと聞くと高回転型で低回転はスカスカなイメージですが、低速にセッティングをふればかなり粘りのあるエンジン特性に仕上がります。
2ストロークエンジンも実は守備範囲の広いエンジンだったのですね。
気になるスペックは?
そんなTF125のスペックは以下のようになっています。
型式:TF125
車両重量 102kg
長さ 2,170m
幅 0.935m
高さ 1.150m
最低地上高 250mm
ホイールベース 1.335m
シート高 835mm
ブレーキ 前後 ドラム
総排気量 123cc
エンジン 空冷2サイクル単気筒
ボア×ストローク 56.0mm×50.0mm
圧縮比 6.2:1
ガソリン レギュラー
キャブレター MIKUNI VM24SH
燃料タンク容量 13リットル
オイルタンク容量 1.2リットル
ホイールサイズ 前 J21×1.60 後 J18×1.85
タイヤサイズ 前 2.75-21 後 4.10-18
日本国内向けの新車価格を設定するとなれば、おそらく¥400,000前後ではないかと思われます。
TF125のライバル車両
あまり多くの車種を見つけられなかったのですが、タフな雰囲気のマシンをいくつか紹介します。
ヤマハがYBR125をベースに仕上げた荒地用バイクで、積載能力の高そうな大型キャリアが魅力的ですね。
UBCO 2×2
ニュージーランドのUBCOからは、電動の農業用バイクUBCO2×2という車両も販売されています。
その名の通り前後2輪駆動となっていて、最高速は45km/hと公道走行には適しませんが、世界から注目されつつある魅力的なバイクです。
HONDA XR150L 2019
HONDA AG-XR 2019
オーストラリアでホンダが販売しているアグリカルチャーモデルも2タイプありました。
他にはヤマハのAG200やカワサキのストックマン(ベースは日本のスーパーシェルパ)などが有名ですね。
世界の変わったバイクに興味を持ってしまった私が、今回は日本で生産されているにもかかわらず日本国内で販売されていないちょっと変わった生い立ちの「スズキ TF125」を紹介いたしました。