雨の日に乗ると必ずエンストするようになった我が家のCL50ベンリィ。
電気系統の劣化と考えイグンッションコイルを新調したりしましたが、少量の雨でも走りだすと少ししてからエンストしてしまいます。
原因判明 雨の日のエンスト カブ系横型エンジン+PC20キャブ
とある日の通勤での出来事。
雨が降った直後の晴れ間に急いでバイクを走らせていると、電気系統は濡れている様子もないのにエンストしました。
あれ?・・・漏電が原因ではなかったのか?
晴れた日は絶好調、雨の日はお留守番となっていたことで、本当の原因がわかっていないままでした。
この日は晴れたとはいえ先ほどまで雨が降っていた影響で道路は濡れています。
下の画像で見るとわかりますが、このドレンホースの位置では雨の日に限らず汚れが付着しやすいようにも感じます。
ドレンホースの位置
10分ほど快適に走行していた時でした、大き目の交差点を左折中に「ボコボコ・・・」といつもの症状が起き、アクセルをあおってごまかしたもののあえなくエンジン停止。
バイクを路肩に寄せ、再始動する前にプラグキャップ周辺をチェック。
そんなに濡れている様子もなかったので、ふと疑問に思ったキャブレターのドレンホースを覗き込むと・・・
ドレンホースの穴がふさがっていた
長めのホースを取り付けていたのも影響したのか?ドレンホースの先を見ると穴が水でふさがっているではありませんか。
ふさがっていない状態の穴
とりあえずホースをパタパタさせて水を飛ばし再始動すると、何事もなかったかのように走り続けることが出来ました。
むむむ・・・これはドレンホースが詰まったことでガス欠状態になっていたのか?!
カッターがあれば長さを少し減らし先端を斜めにカットしておきたいところですが、通勤途中で何も準備がありません。
仕方がないのでひとまず仕事をして、帰りにどうなるか様子をみることにしました。
帰りも雨が降っていた
どちらかといえば晴れのほうが好きですが、この日は帰りも雨が降っていました。
テスト走行のチャンスです。
PC20キャブレターのドレンホ-ス先端に水が入らないようにとホースの取り回しを変え、小雨の降る中バイクを走らせました。
無理やり感がある取り回し
朝エンストした際には下にだらっと伸ばしていたドレンホースですが、帰りには穴に水や汚れがはいりにくいようクランクケースの上で穴が後方に向くよう変更。
水が穴をふさがないようにするための苦し紛れな方法でしたが、片道約15分の道のりを雨の中エンストすることもなく無事に帰りつくことが出来ました。
やはり原因は・・・
雨の日に限ってエンストするため、どこががおかしいと考えていました。
最初に疑ったのは2次エアを吸っていること。
インマニ周辺パーツを丁寧に組みなおし、水をかけても問題なし。
次に配線の劣化による漏電の影響。
旧い車体なので、イグニッションコイルのコードが劣化して失火するケースも考えられることから、パーツを交換してみましたが症状の改善はみられません。
キャブレターのドレンホースも疑っていましたが、しっかりと貫通していたため問題ないと判断していました。
ここで雨が降った時の走行でどのような影響が出るか考えてみればよかったのですが、完全にスルーしてしまいました!
似た症状のかたは疑ってみても良いかも??
症状の特徴としては、まさに「ガス欠」です。
しかしガス欠を経験したことが無ければ、判断はつきにくいものです。
個人的には燃料が濃くてカブってしまったようにも感じました。
感覚としては「走行中にアクセルを開けてもエンジンの回転が上がらず、さらにそのままエンジンがストンと止まる」ような感じです。
アクセルを開けなくてもキャブレターのフロート室部分に燃料が無くなってしまうため、信号待ちなどで頻繁にエンストしていました。
カブ系エンジンを搭載した私のCL50は主に通勤で使用している車両です。
遅刻するわけにもいかず雨の日の走行を控えていたことが影響して原因判明までに時間がかかりましたが、やっと雨にも心配せず通勤できるようになりそうです。
キャブレタードレンホースが塞がったらエンストする・・・またひとつ勉強になりました♪