前回のキャブレター交換時に発覚した問題点をひとつずつ解決しながら、CD125のキャブレター交換作業の続きを行いました。
CD125純正キャブレター用のスロットルワイヤーでは、VM22に対してインナー(吐き出し量)の長さが不足していましたので、スロットルを全閉にした状態でも少しアクセルを開けた状態になってしまいます。
また、VM22を装着するとCD125の純正エアクリーナーとの連結部に隙間が出来てしまいます。
ということで、スロットルワイヤーの交換やエアクリーナーとの連結部にできる隙間を上手く埋める方法を考えながらの作業となりました。
CD125T VM22取り付け微調整
スロットルケーブルの交換
まずはスロットルケーブル(アクセルワイヤー)の交換です。
キタコ製 MAGNA50用 アクセルワイヤー
いろいろと調べてみましたが、キタコから販売されているマグナ50用の300mmロングが最も条件に近かったので、今回はこれを購入することにしました。
スロットル部分の清掃
キャブレターを車体に取り付ける前に、スロットル部分を掃除してからきちんとスロットルを動かせるか確認します。
スロットルケーブルはインナーが最も長く吐き出された状態で取り付けました
インナーの長さも適合してスロットルバルブも全閉~全開まで問題なく動かせました。
そして私はスロットル部分にグリスを塗るのがあまり好きではありませんので、パーツクリーナーでスロットル周辺をきれいにした後、接点潤滑剤を少し吹きかけて取り付けました。
エアクリーナー側の口径を調整
次は、前回の取り付け編で決めかねていたエアクリーナーとの接続方法です。
直径で5mmほどの差があったので、2mm前後の厚みのゴムで出来た筒状の部品をカットしてみました。
ヘッドライト取り付け用部品を加工
キャブレター本体のエアクリーナーとの連結側には、1mmに満たない程度の段差が設けられています。
本来はこの段差があることで、余分な空気を吸ったり連結部から外れてしまったりすることを防ぐのでしょう。
今回はキャブレター側の太さが不足していたので、このような対策をとってみました。
ところが、この段差部分に乗っているゴム部が盛り上がってしまい、今度は太すぎてエアクリーナーのダクトにうまく収まってくれません。
そこで、干渉している段差部分のゴムをカッターで切り取りました。
そうすることで、キャブレターとエアクリーナを隙間無く連結することができました。
筒状のパーツ(参考画像)
キャブレターを車体に取り付けます
エアクリーナー側の連結もうまくいったところで、キャブレターを車体に取り付けます。
ここで新たな問題が生じました。
ノーマルと同じ取り回しでアクセルワイヤーを取り付けると、非常に格好悪く出っ張ります。全長が長すぎたようですので、少し取り回しを変えてみることにしました。
まずはスロットルバルブを外して先端をケーブルだけにします。そして、違う方向からワイヤーを取り廻してみましょう。
ワイヤー先端部の部品を外して取り回しを変更します
取り回しを変えて、きれいに収まりスムーズに作動することを確認したので、ワイヤー先端の部品を取り付けていきます。
キャブレターのTOPにワイヤーを通し、スプリングを通します
スプリングを縮めて、ワイヤー先端のタイコをスロットルバルブに引っ掛けます
部品が取り付けられたので、キャブレター本体に取り付けます
これでキャブレターはきれいに取り付けられました
このように、ワイヤー全長が長かったのですが取り回しを変えてキャブレターをうまく取り付けることが出来ました。
チョークケーブルの固定
CD125にVM22を取り付ける場合、チョークレバーを直接手で操作するケースが出てきます。
その時はチョークケーブルがブラブラするのも危ないので、タイラップなどでどこかに固定しておくと良いでしょう。
今回は近くにあった配線にかるく縛っておきました
サイドカバーなどとの干渉もなく、ケーブルが飛び出してくる心配もなくなりました。
エンジン始動
ここまでの作業で、CD125に社外品の海外製ミクニVM22というキャブレターを取り付けました。エアクリーナーとの連結もできたので、改めてエンジンを始動させてみます。
ブロロロロロロロ・・・・・・・・
チョークを引けばキック1~2発でエンジンは始動しますが、チョークを戻すとすぐにエンジンが停止しました。
アイドリングを上げてみましたが、アクセルを開けても回転がついてきません。この感じだと混合気が薄いと思われますので、現在のセッティングを確認しました。
メインジェット#90 スロージェット#15
これが現在のジェット類です。次回からはキャブレターのセッティングを行っていきますので、興味のあるかたは是非お立ち寄りください。