ご訪問いただきありがとうございます。
当ブログでも各部のメンテナンス記録を掲載しているCD125ですが、ホンダが長きにわたって販売し続けてきたCD125とは、いったいどんなバイクだったのか?
歴史と共に簡単に振り返ってみたいと思います。
ホンダのベンリィ・シリーズ
質実剛健!2020年の現在も続いているビジネスバイク・シリーズ!
2021年からは電動化されたベンリィ:eシリーズも市販されます♪
honda CD125T
CD125Tは、シリーズの中でも大柄な車体に並列2気筒4ストローク125ccエンジンを搭載した人気のあるモデルです。
この写真のCD125Tは、ハンドルバーが純正からCL50用純正に変わっています。
私の所有する車両は6Vのポイント点火タイプなので、CD125Tの点火方式がCDI化された1984年10月以前に製造されたモデルです。
CD125Tの歴史
1977年(昭和52年)に本田技研工業(株)から発売されました。
商用としての利用を中心に考えられたビジネスバイクですが、通勤やレジャーでも幅広く使えるよう設計されています。
発売当時の新車価格は ¥188,000で、当時はもちろん消費税など存在すらしていない良い時代でした。
性能面では、最高出力=12馬力、最大トルク=0.96kg-m、排気量のわりにはトルクのあるエンジンで低速時にも扱いやすいバイクに仕上がっています。
原型となったエンジンはスポーツタイプのCB125T-1ですが、ギアレシオの変更など細かな設計変更を施されてビジネスシーンによりマッチするよう造られていることがわかります。
125ccで並列2気筒のエンジンというのも非常に魅力的です。
キャブレターはシングル仕様で22口径のものを採用し、レスポンスの良さにこだわっています。
また、日頃のメンテナンス性にもこだわりがあって、シリンダーヘッドカバーを取り外すだけで、タペットクリアランスの調整が可能です。
発売当時はCDIではなくポイント点火ですが、ポイントはクランクシャフト部に設けられています。
燃料タンクは11Lと125ccクラスとしてはかなりの大容量のものが搭載されていて、燃費の良さとあいまって無給油で走れる距離は抜群の長さを誇ります。
シートも大型でほどよいクッション性が確保されているので、長距離走行時でもおしりに優しいバイクです。
また、17インチの前後タイヤと、大型のキャリアも付いていることで、多くの荷物を積むことが可能となり、ツーリングもこなせる万能マンシなのです。
4速ミッションと静粛性の高い2気筒エンジンで快適な走行性能を手に入れたCD125T(¥219,000-)は、発売から2年後の1979年にマイナーチェンジを受けて、燈火類の明るさを改善され、より汎用性と安全性が高められました。
同時に、スポーツタイプのCB125T(¥225,000-)と、CM125T(¥223,000-)も改良されています。
1984年になると、ベンリィCD125TはCDI点火に変更され、メンテナンス性が更に向上しました。
リアサスペンションには5段階の調整できる機能が追加され、荷物量や走行環境にあわせた細かな調節が出来るようになりました。
また、外観ではタンクにクロームメッキが施され、ニーグリップラバーも追加し、格調高いデザインへと変化したのもこの時期です。
1987年には、6Vから12Vへと変更されます。ミッションも5速にかわり、燃料キャップが鍵付きになったりして、現在の交通事情にも対応できる仕様になってきていきました。
その後も小さなマイナーチェンジを繰り返し、2001年には排ガス規制に対応するためにエキゾースト・エアインジェクションシステム(二次空気導入装置)を導入しています。
このときの希望小売価格は¥319,000-となっていました。
ホンダのベンリィCD125Tは最終的には2003年まで製造されていたようですので、約26年の歴史があることになります。
突然の出来事 CD125Tを入手
私はこのCD125T(6V)を2018年3月に手に入れました。
最後の生産が終了してから実に15年が経過していることになります。
過去に何度か手に入れたいという願望があったのですが、今回その機会に恵まれたのも何かの縁だとおもい、大切にしていきたいと思います。
とはいえ、予備知識は全く無いに近い状態ですので、この6VのベンリィCD125Tは時間をかけて楽しみながらメンテナンスしています。
まずは、ハンドルバー交換作業など簡単なメンテナンスの記録からスタートしました。
そして、キャブレターを海外ミクニ製VM22へ交換したり、バッテリーを新品に交換したり、フロントフォークのオーバーホールをしたりと、どんどん公道走行が可能な状態に近づいています。