前回、タムロンの望遠ズームレンズ「A001N(ナナニッパ)」の前玉を分解し、カビの除去を試みました。
今回は標準ズームレンズ「B005」の前玉を分解して、ホコリを取り除いてみます♪
大口径標準ズームレンズ/SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II VC LD Aspherical [IF]
TAMRON 17-50 F2.8 B005N
2009年発売のB005の特徴は以下の通り。
先進の手ブレ補正機構「VC」を大口径標準ズームに搭載したことによって、開放F値2.8の大きなボケ味を活かした写真表現から、絞りを絞って被写界深度を深くしたパンフォーカス撮影に至るまで、多種多様な絞り表現を軽快な手持ち撮影で行なうことができます。
中古で手に入れたのですが、汚れがけっこう目立つのでひどくなる前に分解清掃を行います。
この程度で撮影した画像に影響が出るかどうかは分かりませんが、なんとなく気になるので・・・。
ホコリが目立ちます
ちなみに、同じメーカーではありますが望遠レンズ「A001」と標準ズーム「B005」では前玉の取り外し方法が異なります。
17-50mm F/2.8 前玉取り外し
70-200mm F/2.8の前玉分解では、トルクスという特殊な形状のネジが使われていました。
17-50(B005)で最初に取り外すのは、ネジではなく樹脂製のリングです。
切り欠きが「ココ!」と呼んでいます
リング状の部品ですが、切り欠きはこの1か所だけです。
念のためマーキング
前もって調べていた情報によると、リングには突起が3つあり折れやすいとのこと。
組み立てるときのガイドとして、マーキングをしておきました。
先の細い工具で軽くこじったところ
小さな切り欠きに細い工具を差し込み、部品を破損しないように力加減を確かめながらこじっていきます。
プラスチック製のカードも使えます
リングが少し浮いたところで、面で力を加えられるよう不要になったカードを使用してみました。
そこまで強い力は必要ありませんが、部品の強度は低そうなので丁寧に作業すると良いでしょう。
取り外したリング状の部品
黄色で囲んだ箇所に、突起があります。
知らずに強い力を加えてしまうと、破損させてしまう可能性が高そうです。
ネジが現れました
赤で囲んだ3箇所にプラスドライバーで回せるネジが出てきました。
精密ドライバーのビット
今回のビットは+0を使用します。
工具のサイズは重要です
工具のサイズが合わないと、ネジ頭をつぶしてしまったりする危険が高くなるので、できる限りジャストサイズで作業しましょう。
精密ドライバーの軸(指で力を入れる部位)が細いと力が入りにくいため、ある程度の太さがある工具が扱いやすいと感じました。
3本のネジを外しました
小さなネジなので、紛失しないよう対策しています。
もう少し分解する必要あり
まだこの段階では前玉を取り外すことは出来ません。
リング状の部品を取り外す
最初の3本のネジを外しリング状の部品を浮かせて取り外すと、次の3本のネジが現れます。
最初のネジは黒、次のネジはシルバー・・・TAMRONの気遣いを感じます。
ネジを外します
先程と同じサイズ +0 の工具を使用します。
前玉が外れました
ここまでの工程で、タムロンの標準ズームレンズの前玉を取り外すことに成功しました。
①はめ込み式 リングを外す
②ネジ3本 リング状の部品を外す
③ネジ3本 前玉を外す
次の記事で「レンズの清掃」と組みたてを行っていきます。