ニコンの上級モデルはファインダー部分が丸窓になっています。
これが見やすくカッコ良いと評判で、中級機で丸窓化を行うことはニコンユーザーの隠れた人気メニューとして知られています。
プロモデルのD6はもちろん、フルサイズ(FX)のD850やAPS-CフラッグシップのD500にも丸窓ファインダーが搭載されているため、「丸窓化=贅沢感を味わえる」自己満足カスタムとも言えます。
ニコンAPS-C機【D7500】を丸窓化してみる
価格.com等でも情報が掲載されているようですが、D7500を入手したため実際に丸窓化を試してみました。
実は、すでに丸窓化されたD750を所有しており、使用する部品を新たに入手する必要が無かったというのが、今回の丸窓化を試した理由です。
使用したパーツ
D7500の丸窓化ですが、ニコンの一眼レフを丸窓化するために有名なパーツを2種類使用しました。
NEPS1 + DK17
箱に入った「NEPS1」はアイピースアダプターと呼ばれるもので、丸いアイピース(DK17)を取り付けるための接合部品のような存在です。
取り換え方法としては、純正の接眼目当てを取り外した位置にアイピースアダプター(NEPS1)を取り付け、アダプターにアイピース(DK17)を取り付けることになります。
NIKON D7500 四角から丸窓化
それでは実際のカメラを使って解説します♪
まずは、ノーマルなD7500から。
四角い接眼目当てが標準で装備されています。
接眼目当てのすぐ上に「黒くて四角い部分」がありますが、これはアイセンサーと呼ばれるものです。
これが後の不具合?の原因となります。
接眼目当てを取り外した状態です。
少し力を入れて上向きにスライドさせれば、簡単に外すことができます。
丸窓化した状態です。
ボディから少し離れた位置にアイピースが飛び出したようにも見えますね。
液晶に鼻があたってしまう場合等の対策にもなるのでしょうか?
丸窓化のデメリット
撮影した画像を液晶で確認するかたは多いのではないでしょうか?
ほとんどのデジタルカメラでは、シャッターを切ったあとファインダーから目を離して液晶を見ると、自動で数秒間「撮影した画像が表示される」ように設定してあります。
秒数や非表示設定も可能ですが、デフォルトではほとんどが表示される設定ではないかと思います。
ところがD7500を丸窓化すると、撮影画像が表示されなくなりました・・・「何も設定を変えていないのに」です。
その理由は先の画像で示した「アイセンサー」にありました。
アイセンサーとアダプターの位置関係を見て下さい。
本当にわずかな面積ではありますが、アダプターの上部がアイセンサーにかかっています。
これによってアイセンサーが「ファインダーを覗いている」と反応し、液晶表示が消えてしまうということが起こっていました。
ためしにボディ左下のinfoボタンを押してみても、液晶画面には何も表示されません。
上の画像はD7500のファインダー部分を比較したものです。
上から
D7500標準
↓
NEPS1+DK17で丸窓化
↓
丸窓化した状態で液晶をチルト
という3種類の画像を並べてみました。
標準の接眼目当てはアイセンサーや液晶に干渉することは無く、快適に使用できます。
丸窓化した場合、先ほどのようにアイセンサーとの位置関係が良くないことで一部の機能が利用できないことがわかりました。
更に、液晶画面をチルトさせると「液晶と干渉してアダプターごとズリあがってしまう」ことも確認できました。
液晶画面をチルトさせるとき、アイピースアダプターが液晶画面と干渉している状態。
D7500の丸窓化はオススメできるか?
ここまで書いて「D7500の丸窓化は断然オススメ!」とは言えません。
①アイセンサーが反応するため、一部の機能が使えなくなる。
②液晶をチルトさせるときに邪魔になる
③高級機のようなルックスが手に入る
④鼻が液晶に当たりにくくなる場合もある
⑤心が満たされる
⑥その他
個人的にも出来る限り多くの情報が欲しかったため、掲載してみました。
D7500の丸窓化を検討している方や液晶表示の不具合に悩んでいるかたに、少しでも多くこの情報が届きますように♪