ミニバンde車中泊 段差解消で快適な車中泊を

DELICA D:5 LDA-CV1W

車中泊を楽しむ♪

アクティブなミニバンユーザーの皆さんにオススメの記事です。

25年以上のサーフィン経験をもとに、低予算で快適に車中泊するためにシートの段差を解消する方法について考えてみました。

3列シートのミニバンの多くは、フルフラットになるとはいってもシートの段差が出てしまいませんか?

ほんの数センチの段差でも、寝心地は思ったより不快に感じたりするものです。

最近の車中泊人気を支えているグッズを用いてどこまで快適に寝られるのか?を試してみました。



車は何を使った?

検証に使用した車両は三菱デリカD:5 2013年型のDパワーパッケージ7人乗りです。

国内の他のミニバンと比較してもシートアレンジのバリエーションが少ないデリカD:5。

しかも2列目はキャプテンシートで、シートとシートの間に隙間ができるうえにシートの段差も大きめです。

そんな7人乗りのミニバンでも快適な車中泊が出来るのかを試してみましょう。

2019年3月 3列目シートを取り外し、アルミ製フォールディングテーブルを活用した車中泊案を追加掲載しました。

低予算でつくる車中泊 Ver’2

3列目シートを取り外し、荷物の積載量や寝心地を向上させた車中泊プランです。



デリカで車中泊をしてみよう!

それでは早速、結論からお話しします。

非常に快適な寝心地をGET

見事なまでに快適な車中泊用の寝床を手にいれることが出来ました。

写真は車中泊用マットを一つだけセットしていますが、もう一つ同じサイズのものを並べれば広々としたベッドの出来上がりです。

写真の茶色いマットが非常に優れモノで、品物自体は10cmの厚みがあります。

中身は高密度ウレタンフォームと空気層のセットで出来ていて、かなりの段差を吸収してくれることがわかりました。

このマットについては後程詳しく紹介します。



デリカD:5 車中泊向けシートアレンジ

マットに隠れてしまっていますが、この時のシートアレンジは・・・

1列目・・・いちばん前までスライド。

2列目・・・ヘッドレストを外して、いちばん後ろへスライド。

3列目・・・背もたれを起こして、いちばん後ろへスライド。

3列目は倒さずに、2列目シート全体 + 3列目シートの座面のみで寝床をつくってみます。

理由は、多くのデリカD:5オーナー様が車中泊の時に苦労している「3列目の段差が大きい」ことを避けるためです。

 

デリカD:5 車中泊時のシートアレンジ

この状態でシートの上にマットを敷いていきますが、7人乗りならではの隙間も含めシート間に何か所かの隙間がでています。

2列目キャプテンシートの隙間

7人乗りの場合、2列目のシートが独立したキャプテンシートとなっているためシートどうしの隙間(幅が約25cm)が存在します。

隙間の高さ確認

また、アームレスト下の高さが約25cm程度となっていて、2列目の座面と同じくらいの高さになっていました。

ちなみに2列目シートを倒したときの背もたれの高さは約32cmです。

ここには手ごろなサイズの収納ボックスを置いたり、つぶれても良い荷物を置いたりすれば、収納スペースとして活用できそうです。

2列目背もたれと3列目座面の隙間

さらに、わずかではありますが2列目のヘッドレストを取り外した背もたれの最上部と、3列目の座面との間にも約4cmほどの隙間が生じました。

この程度の隙間であれば、マットを敷いてしまえば気にならないでしょう。



硬質マットレスを敷く

そしてこの上から硬質マットレスを設置します。

厚さ5mmの硬質マットレス

お値段以上の高品質で人気が高い、某家具店で購入した硬質マットレスです。

サイズはセミダブルで、幅120cm×長さ200cm×厚み5cm。

本来は自宅の来客用ですが、サイズの確認用に出動してもらいました。

これだけでもかなり寝心地の良い状態になりましたが、2列目のシートの座面と背もたれの段差が思っていたより大きく快適と言い切れるまでには至っていません。

2列目シートの段差

段差最大 約10cm

マットが出来る限り水平な状態になるよう、支えとしてヘッドレストを仮置きして撮影しました。

実際に寝るときには、頭は車両後方に向けて寝ることになると思うので、そこまで大きな問題にはならないと予測しましたが、さすがに10cmの段差は快適とはいえませんよね。

この段差はマットレスの2段重ねでなんとかしてみようと思います。



幅&長さ方向の寸法

ひとまず段差は後回しにして、気になる部分の寸法をチェックしていきます。

デリカD:5のカタログ・スペックを見る限りではちょうどいい寸法に思えたのですが、セミダブルサイズ(幅120cm×長さ200cm)のマットを置いた時、長さ方向は少し窮屈な収まりでした。

奥行の計測

奥行 198.5cm程度

3列目シートを立てた状態で最後尾までスライドさせ、運転席と助手席は一番前までスライドさせたうえで、背もたれを前に倒した状態です。

これでなんとか2M近い寸法を確保できました。

幅方向は、室内最大幅が140cmほどあるので隙間が大きくなるかな?と思っていたら・・・狭くなっている部分が2か所あって、その部分にジャストフィットという感じです。

3列目シートの取り付け部分

狭くなっている部位その1 幅118.5cm程度

柔らかい素材のマットであれば、ほどよくきつめにフィットしてくれるので、ズレ防止にもなるくらいのサイズ感で収まりは良好です。

2列目シートのアームレスト部

狭くなっている部位その2 幅125cm程度

2列目のシートを完全に倒した時、外側のアームレスト部分が少し幅を狭めていますが、これもちょうど良いサイズ感になっていました。

かなりのジャストサイズぶりに少し驚きましたが、車中泊用にもセミダブルサイズの硬質マットレスが大活躍することが確認できました。



驚きの車中泊グッズ

そして今回、最も驚いたのが最初の画像にも映っていた茶色のマットレスです。

デリカD:5以外でも、シートの段差が気になる車で車中泊を考えたとき、この車中泊マットはかなりの確率で快適な寝心地を手に入れられると思います。

これがどのような製品なのか?を紹介します。

FIELDOOR 車中泊マット

厚み=10cm、S/M/Lと3種類ある中から、私はSサイズ(マット部 幅約54cm×長さ約191cm)を2枚セットで購入しました。

金額は送料込みの2枚セットで¥11,000-。

セミダブルの硬質マットレスが約¥4,000-なので、合計で¥15,000-程度の出費となります。

ライバル製品と思われるONLY STYLE(オンリースタイル)と迷いましたが、金額が半分以下ということと、サイズが少し小さめという2点でフィールドアの製品を選びました。

デリカD:5の場合、オンリースタイル製品だと2枚並べた時に幅方向の干渉が心配でした。

車中泊マット単体設置

試しにFIELDOOR車中泊マットを単体で敷いて寝転んでみましたが、シートの段差は全くといえるほど気になりません(というよりわからない)。

これなら1人で車中泊する時など、簡単に設置できて快適な睡眠を得られそうです。

2列目シートの段差

こんなに段差があっても全く気にならないのが嘘のようですが、マットの造りがこの段差を吸収してくれたのでしょう。

この車中泊マットは、空気を入れて膨らませて使います。

空気で膨らむマット

ただ、通常のエアベッドなどと異なるのは、高密度ウレタンフォームを中材に使用することで程よい硬さを保ってくれるという点です。

エアベッドに2人以上で寝転んだ場合、1人が動くと形状が大きく変化してしまい他の人もボヨンボヨンと動かしてしまいますし、重さや大きさ、設置やかたずけにも一苦労ですよね。

その点、FIELDOORの車中泊マットは空気入れ用のポンプなどを準備する必要もなく簡単に膨らませることができてコンパクトに収納可能かつ軽量であるうえに、2つに分けて設置することで、エアベッドのデメリットを打ち消してくれそうな気がします。

これはさすがにキャンプや車中泊用として販売しているだけあって、非常によくできた製品だと感じました。

FIELDOOR 車中泊マット Sサイズ寸法図

 

1枚の大きさは幅約60cm、長さ約195cm、厚み約10cmと、ひとりサイズですが、同じものを2枚ホックで連結させることもできます。

ボタンで連結可能なマット

このマットには幅が120cmの製品(Lサイズ)もあるのですが、収納する際に空気を抜くのが困難そうなこと、畳んだ時にもそこそこの大きさになること、複数で寝た時の空気の移動で起きるマットの形状変化などが気になったので、シングルサイズ(Sサイズ)を2枚セットで購入しました。

空気を抜いて丸めれば、直径25~30cm程度になり専用の袋に入れて収納もできますよ。

ちなみに、インフルエンザで家庭内隔離状態のときにも、緊急用として大変重宝しました。



段差の解消に成功?!

私はFIELDOORの車中泊マットと出会ったおかげで、デリカD:5で車中泊をする時の段差解消という問題を解決することができました。

硬質マットレスとの重ね敷き

2列目シートの段差が約10cmでしたので、硬質マットレス(厚み5cm)+車中泊マット(厚み10cm)の合計が約15cmになり、快適な寝床を造ることに成功しました。

今回はシートの上に硬質マットレス、その上に車中泊マットという順番で敷いてみましたが、逆の順番でも良いのかもしれませんね。

荷物などを置くスペースはある?

寝床は快適に仕上がりましたが、家族での車中泊ともなれば荷物もそれなりにかさばることが予想されます。

そこで、足下などの収納可能なスペースがどれほど残されているか?などを確認してみました。

1列目~2列目

デリカD:5では運転席と助手席の間にコンソールBOXが存在しています。

写真ではうまく映っていないのですが、コンソールBOXの最後尾から2列目シートの座面最前列までがおおよそ25cm前後ありました。

1列目~2列目

つぎに、1列目のシートレールと2列目座面最前列の隙間ですが、ここはおおよそ30cmほどのスペースが確保出来ます。

2列目足下 横幅

2列目の足下の横幅はフルに使えるスペースが残されています。

さきほどの奥行きを参考にしながら、荷物の大きさや靴の置き場所などを考えても良いですね。

2列目足下 横幅

2列目足下の横幅はおおよそ130cmとなっていて、奥行き25~30cmとあわせて上手に使えばかなりのスペースが確保できそうです。

このほかにも、2列目シートどうしの隙間が幅25cm×高さ25cm×奥行き1M前後が、荷物の収納スペースとして使えそうです。

また、3列目シートの後ろと下にも、わずかならが収納スペースが残されています。



デリカD:5のオススメ車中泊アレンジは?

私自身デリカオーナーとしては超初心者なので、先輩方の知恵をたくさん拝見させていただきました。

最初に考えていたのは、2列目と3列目をフラットにして電動ポンプ付きのエアベッド(セミダブルサイズ)を一つ搭載することでした。

ところが、デリカD:5は3列目の段差が非常に大きい(約20cm?)ということ、エアベッドは厚みが20mm以上とやや高さがあること、腰痛持ちの私はエアベッドの寝心地が体に合わなかったことなどを考慮した結果、今回の3列目は座面のみを利用するスタイルで検討しました。

私がおすすめする車中泊用シートアレンジ

車のオーナー様それぞれに好みは異なりますのでどの方法が一番とはいえませんが、車中泊の際に「3列目をフラットにする必要が無いという選択肢」があり、車中泊マットが段差の解消に役立つということをご紹介させていただきました。

また、別の記事では3列目シートを取り外した車中泊プランを紹介しています。

興味のある方はご覧になってください。



 

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