NTTドコモが発表したのは「スマホを返却したら支払いは不要になる」というプラン。
スタートは2019年6月1日からとなります。
NTTドコモが展開する新たなプランの全貌に迫ります!
スマホおかえしプログラムとは?
「スマホおかえしプログラム」は、対象機種を36回分割で購入する際にご加入いただくことができます。本プログラムを適用したスマートフォンをドコモが定める条件に基づきお返しいただくと、 最大12回分(25か月目~36か月目相当)の分割支払金のお支払いが不要になります。 返却時のドコモの回線契約の継続や、機種変更といった条件はございません。
<10.8万円の対象機種をご購入された場合のイメージ>
ドコモHPより引用
注意すべき点は「端末は返却する」ので、次の端末を準備する費用が必要ということです。
対象機種はハイエンドモデル限定
さて、このプログラムの対象となる機種は30機種存在しています。
下記は、おかえしプログラムの対象となる最新モデルだけを抜粋したものです。
全て2019年6月1日発売の新機種です。
2019夏モデル | Xperia 1 SO-03L ¥2,862×36回=¥103,032(24回=¥68,688・12回=¥34,344) |
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Galaxy S10 SC-03L \2,484×36回=¥89,424(24回=¥59,616・12回=¥29,808) | |
Galaxy S10+ SC-04L ¥2,808×36回=¥101,088(24回=¥67,392・12回=¥33,696) | |
Galaxy S10+ Olympic Games Edition SC-05L ¥3,186×36回=¥114,696(24回=¥76,464・12回=38,232) | |
AQUOS R3 SH-04L ¥2,484×36回=¥89,424(24回=¥59,616・12回=¥29,808) | |
HUAWEI P30 Pro HW-02L ¥2,484×36回=¥89,424(24回=¥59,616・12回=¥29,808) |
端末代金のみ(通信料などは含まれません)
表からもわかるとおり、対象機種はハイエンドモデルに限定されています。
同じタイミングで発売されるミドルレンジモデル・富士通のarrows Be3 F-02Lは¥918×36回=¥33,048-という価格設定ですが、スマホおかえしプログラムの対象機種ではありません。
どんな人にオススメのプランか?
さて、今回のプランを「良い」と感じる方はどのような方々でしょう。
内容をおおまかに並べると・・・
ハイエンドモデルを36回分割払いで購入(うち24回分の支払いは必須)。
25か月目~36か月目の期間に端末を返却(残りの端末代金の支払いが、最大で12か月分不要になる)。
返却の際に、ドコモとの継続契約は必須ではない。
ということは、あくまでも私見ですが「高性能な最新機種を、短い期間で買い換えたいユーザー向け」ではないでしょうか?
返却時にはドコモが定めた基準による査定があるので、端末は丁寧に扱うことが求められます。
しかも、端末は返却することになるので、その後もどこかのキャリアと契約しスマホを継続利用するには、新たな端末を用意する必要があります。
一括で購入したほうが好きなタイミングでお得に買い替えられるケースもあるかもしれませんね。
ハイエンドモデルのXperia 1 SO-03Lを選択した場合の新規契約による支払い額は、データ5GBまでのプランで¥8,240/月~となりました。
24か月間で¥197,760-です。
ミドルレンジモデルのarrows Be3 F-02Lを同じ条件で契約すると、6,296/月~×24か月で¥151,104-となります。
ただし端末を返却できないので、その後も¥918/月×12回を支払う必要がありますが、25か月目以降の端末を新たに購入する必要はなくなります。
このプランが不向きなユーザーは?
私のように通信費を抑えたい方には向いていないと感じます。
また、ハイエンドモデルを必要としていないスマホユーザーにも不向きでしょう。
私の例をあげると、楽天モバイルの通信費が¥1,730-/月(データ3GB)+端末代金が約¥1,250-/月=合計¥2,980-/月程度です。
端末は一括購入していますが¥30,000-を2年で支払ったと仮定して算出しています。
仮に¥30,000-の端末を3年間使い続ければ、¥2,620-/月程度で運用出来ていることになります。
高くなり過ぎた通信費
固定電話が主流だったころ、基本料金が¥2,000-/月前後だった記憶があります。
1990年代後半に入り携帯電話が普及すると、一人当たりの通信費は¥10,000を大幅に超えるようになりました。
2015年ごろからは格安SIMを提供する企業のおかげで、ヘビーユーザー以外の通信費は大幅に抑制できるようになりましたが、まだまだ世の中に浸透しきってはいないのが現状です。
2019年10月からは第4のキャリアとなった楽天モバイルの自社回線SIMが提供されます。
質と価格のバランスで通信サービスを選べる時代に期待します。