2018年、ついに日本国内に上陸したaprilia(アプリリア)の本格的な原付2種オフロードバイク RX125。
アプリリア RX125 ¥398,000-(消費税8%込み)
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たしかに、上の画像を見ておわかりのとおり国産車には無いかなり本格的な車体での登場ですので注目度は非常に高いでしょう。
このように見ているだけで何かを期待してしまうようなフルサイズの125ccオフロードバイクは本当に久しぶりです。
Aprilia RX125 諸元
2018年6月1日現在、わかっている情報をまとめてみました。
車両本体価格 ¥398,000-(税込み)
エンジン 4ストローク水冷単気筒 DOHC 4バルブ
総排気量 124.2cc
ボア×ストローク 58mm×47mm
燃料噴射装置 32m インジェクション
シート高 905mm
フロントサスペンション 41mm 倒立フォーク
フロントホイールトラベル 240m
リアサスペンション プログレッシブリンク式モノショック
リアホイールトラベル 200mm
フロントタイヤ 90/90-21
リアタイヤ 120/80-18
ミッション 6速 リターン
発売時期 2018年 5月 中旬
フルサイズの本格的な車体に、このクラスでは珍しいDOHCエンジンを搭載。
しかも車両本体価格が消費税8%込みで¥398,000とリ-ズナブルなこともあり、日本国内ならずとも注目度の高いモデルとなっています。
走行動画
youtubeにエンデューロ&モタード仕様の走行動画がありました。
※再生時 音量注意※
驚きの低価格設定
まずお値段ですが、8%の消費税込み¥398,000- これを高いとみるか安いとみるか・・・個人的には非常にリーズナブルな設定ではないかと思います。
高性能なサスペンションを採用したフルサイズ125ccのBETAのRR4T125LCだと¥648,000-です。
BETA RR4T125LC
また、過去に日本国内でも正規に販売されていたハスクバーナのTE125&SMS4でも、たしか¥498,000-前後だったと記憶しています。
更に、本格的な装備で販売中のSWMのRS125Rは標準タイプで¥489,000-(税込み)。
各部の装備をグレードアップさせたRS125R FACTORYが¥559,000-(税込み)となります。
アプリリアのRX125に関しては、今のところ走行性能に大きな影響を及ぼす前後のサスペンションの詳細が判らないので、価格だけをみて購入を判断するのは無理があるように思います。
しかしながら、DOHC4バルブの水冷4スト125ccエンジン搭載でフルサイズの車体ということを考えれば、購買意欲を強烈に刺激される破格の設定ですね。
ちなみにカワサキのKLX125が税込み¥348,840-となっています。
新車当時価格 ¥348,840-税込み
数値から想像するエンジン特性
次にアプリリアRX125に搭載されているエンジンですが、排気量は水冷の4ストローク124cc。
BETAのRR4T125LCと異なるのはカムシャフトが2本付いている(DOHC)ということ。
バルブは4つ(4バルブ)なのでバルブの数は同じですが、カムシャフトはバルブのリフト量を決めてエンジンの特性を決定付けると言っても過言では無い部分ですので、キャラクターの違いがうかがえます。
また、ボア×ストロークも思いのほか異なっていました。
どちらかというとapriliaのRX125のほうがショートストロークなので、DOHCということを考えてもbetaのRR4T125LCより高回転型のエンジンではないかと思ってしまいます。
参考までにカワサキのKLX125は空冷4ストロークの124ccでSOHC2バルブと、かなり扱いやすそうなスペックになっています。
フルサイズならではのシート高
シート高はというと、BETAのRR4T125LCの925mmに比べ、905mmとアプリリアのRX125のほうが20mm低く少しほっとします。
ただ、どちらもかなり高さがあるのでよほど足の長い方で無ければ苦労する覚悟が必要です。
オフロードモデルは全体的にサスペンションが柔らかく、沈み込みが大きくなるので実際にまたがってみたいところですね。
ちなみにカワサキのKLX125は830mm、ヤマハのセロー250も830mmです。
数値でみるサスペンション
サスペンションの性能だけはスペックからは想像が付きにくい部分ではありますが、ライバル車と比べたときにホイールトラベルに大きな特徴を発見しました。
フロントホイールのトラベル量はRR4T125LCが260mm、RX125が240mm(KLX125は175mm)です。
リアホイールのトラベル量はRR4T125LCが270mm、RX125が200mm(KLX125は180mm)です。
注目したのはリアホイールのトラベル量で、アプリリアのRX125だけは、リアホイールのトラベル量がフロントより少なくなっているのがわかりますか?
フロントはオフロード寄りでリアがそれより少し固めのセッティングとなると、モタード車のように舗装路でのコーナーリング性能を重視したセッティングなのでしょうか?
このスペックに気づいてしまったことで、さらにRX125に興味がわいてきました。
その他の装備
RX125のブレーキはON/OFF切り替えが可能なABSがついています。
スイッチはセルスイッチとの兼用となっていて、長押しでABSのON/OFFを切り替えられるということです。
車体の装備としては、シート後方にグラブバーのような部分があるので車体を取り廻す時にも重宝しそうです。
ステップは靴底が当たる部分がギザギザしていてダードでの走行時に足が滑らないようになっていますね。
そして、BETA RR4T125LCでは装備されていなかったアンダーガードが最初からついてくるのもダート走行を視野に入れて購入する方々にとってはありがたい装備だと思います。
アンダーガードを標準装備
4スト125ccオフロード車の簡易比較
BETAのRR4T125LCを実際に所有していた経験からRX125の特徴を予測してみましたが、このクラスのバイクの中ではかなり魅力的に感じるバイクだと思います。
せっかくなので競合する他車との簡易比較表もつくってみました。
BETAの時と違って、知名度も高いアプリリアなうえに価格も手ごろなので、街で見かけるのもそう遠くないことになりそうで楽しみです。
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過去に似たバイクがありました
最後に少し気になったのが、DERBI(デルビ)というスペインのバイクブランドから販売されていた125ccのバイクと非常によく似ているということです。
DERBI 125ccのオフロードタイプ
DERBI 125ccのモタードタイプ
DERBI(デルビ)はスペインのメーカーで、現在はピアジオの傘下に入っているようです。
ピアジオといえば世界第4位のイタリアのバイクメーカーで、RX125を製造しているaprilia(アプリリア)もピアジオのバイクブランドの中の一つです。
アプリリアの他にも有名なベスパやモトグッチなどもピアジオのバイクブランドの一つなのです。
こうして考えると、RX125と上の画像のDERBIのバイクは兄弟のような存在なのかもしれませんね。
もしそうだとしたら、最高出力は15馬力程度、乾燥重量は125kg前後となりそうです。
ヨーロッパ最大で世界第4位のバイクメーカーなら、パーツの供給もすぐにダメになることはなさそうなので、購入を検討している方も少し安心できそうな感じでしょうか?
市街地走行が多いため、個人的にはスーパーモタード仕様も販売して欲しい管理人でした。
2019年2月追記
なんと、Apriliaから正式にモタード仕様の発売案内が出ていました。
ピアッジオグループジャパン株式会社 (本社:東京都港区芝 2 丁目、代表取締役 ネリ・ミクラウス)は、125ccエンジンを搭載したモタードモデル『SX 125』(メーカー希望小売価格 410,400 円消費税 8%込)を全国のアプリリア正規販売店にて、1 月 25 日(金)より受注を開始し、3 月上旬より出荷を開始致します。
この SX 125 は、2018 年 3 月より販売を開始したフルサイズ 125ccオフロードモデル『RX 125』をベースに、舗装路での走りに磨きをかけたモタードバージョンで、クラスを超えたスタイルと共に、パワフルなエンジンと本格的な足回りを装備し、気軽にスポーツライディングをお楽しみいただける 1 台です。
なお、2 月 28 日(木)までに当モデル及び RX 125 をご注文いただいたお客様の中から抽選で 10 名の方に、aprilia-japan.com 公式オンラインストアでお使いいただける 10,000 円分(税込)クーポンをプレゼントいたします。
RX125をベースにモタード仕様として発売されるSX125。
価格はRX125から¥10,000(税抜き)upと、手の届きやすい価格帯で登場するようです。
2019年3月上旬から出荷開始とのことなので、2019年の春~夏には実車を見られるかもしれませんね。