公道走行できない状態のバイクを運ぶための車選び。
あれこれ考えている時期はとてもたのしいものです。
バイクでオフロードコースやサーキットを走行する趣味を楽しむためには、その場所までバイク・装備・工具等を積み込んで移動できる車が欲しくなります。
もちろんナンバー付きの車両で自走することも可能ですが、オフロードの場合タイヤの選択が難しくなりますし、オンロードでは転倒した際の破損が大きくなりがちなため自走できなくなる可能性も高まります。
1台でファミリーカーとトランポを兼用したい
家族との移動も快適にこなせてバイク遊びにも使える車が欲しい。
1戸建てに住んでいて車の駐車スペースやバイク置き場が確保できるのであれば、家族用のコンパクトカー+トランポ用の軽箱バンという組み合わせが私の理想です。
ところが、マンション住まいで2台目の駐車場の確保が難しく、どちらかといえば家族が車を使う機会が多い状況では、1台の車で様々な用途を満たす必要があります。
候補を挙げてみた
これらの条件をふまえて、我が家に最適な車を考えてみました。
予算にも限りがあるため、現実的な範囲での比較になります。
まずは何と言っても車の大きさです。
マンションの駐車場は平置きで幅=2.5m×奥行=5m程度の屋根なしです。
ピックアップトラックなどボディサイズが大きすぎる車だと、駐車スペースに収まりません。
このような場合、最も確実な選択肢はトヨタのハイエースでしょう。
過去に100系のバン「スーパーGL」に乗っていましたが、これほど満足度の高い車はありませんでした。
しかし家族が乗るとなると、2列目の快適さという点で評価が分かれる車です。
そうなると、セレナやノアなど乗用タイプのミニバンに目が行きますが、アウトドアな雰囲気を求めてデリカD5に注目してみました。
ボディサイズを比較
家族が運転することを考えると、市街地での取り回しやすさは大切です。
ハイエースは標準ボディとワイドボディがあるため、この2つとデリカD5の幅&長さを比べてみました。
ハイエースとデリカ ボディサイズの比較
ハイエースの標準ボディは4ナンバーサイズに納まっているため、見た目よりも小さいことがわかります。
しかし、垂直に立ち上がったボディサイドのおかげで室内は広々としています。
ワイドボディのハイエースは幅が1,880mm、デリカD5は1,795mmなので、その差は85mm。
私の掌を測ると・・・
身近な85mmを探しました
私はいわゆる成人男性であり、日本人の一般的な体格です。
第一関節の位置で、人差し指外側~薬指外側がおおよそ85mmと判明しました。
また、ハイエースのワイドボディとデリカD5の長さは4cmの差があることがわかりました。
こうしてみると、思った以上にハイエースのワイドボディとデリカD5では車体の大きさに差がないと感じました。
デリカにバイクを積み込んでみた
セレナが壊れて車を買い替えたのですが、その時はバイクを所有していなかったこともあり、家族中心でデリカD5を選択しました。
ところがタイミング良くバイクを手に入れることが出来たため、バイク遊びを再開しようと考えました。
デリカD5にTTR125(前後YZサス+17インチモタードホイール)を積載
上の画像は3列目を取り外し2列目を一番前にスライドさせた状態です。
バイク以外の装備類も余裕をもって詰めそうな荷室ですね。
夏は海メインで大きな荷物を積んで出かけることも多いため、もしかすると家族も「もう少し荷室が広い車が良いな・・・」と感じるようになるかもしれません。
その時はハイエースが候補に上がるでしょう。
先程確認したボディサイズの違いを考えると、デリカD5の運転に慣れた状態からハイエースのワイドボディに変えても抵抗は少ないかもしれません。
ちなみに、最小回転半径はデリカD5=5.6m、ハイエースのワイドボディ=5.2m、同じくハイエースの標準ボディ=5.0m。
あれ?ハイエースのほうが小回りが利くようです?!
車体も角ばっていて感覚がつかみやすいうえに、コンパクトカー並みの小回り(シエンタやフリードの最小回転半径は5.2m)が可能となれば、あとは慣れ&気持ちの問題でしょう。
アルファードとのボディサイズ比較
ついでにデリカD5&ハイエースのワイドボディと人気のミニバン「アルファード」とのサイズを比べてみました。
デリカD5 アルファード ハイエース(ワイド)
幅はハイエースのワイドが最大で1,880mm、長さはアルファードの4,950mmが最も長いことがわかりました。
最小回転半径はアルファードが5.6~5.8m(グレードごとにやや異なる)なので、デリカD5の5.6mと近い数値です。
とても大きく見えるハイエースのワイドボディが、子育てママが運転しているケースも多いアルファードと大きさが変わらないことは予想外でした。
居住性・快適性・積載性・経済性など、どこに重きを置くかでたくさんの選択肢があって楽しいですね!