50代文系会社員 第二種電気工事士 技能試験に合格しました。

第二種電気工事士 技能試験 お役立ち情報

2021年夏、受験した第二種電気工事士の技能試験に合格しました。

工業高校の学生がずらりと並ぶ中、文系卒の50代サラリーマンが緊張しながら臨んだ試験。

開始後すぐに大きなミスを犯しうつぶせになってしまった高校生を心配しつつも、制限時間内にミスなく試験問題を完成させるために集中して頑張りました。



筆記試験での失敗をふまえて

 

電気工事士の試験は、筆記試験に合格すると技能試験が受験できるようになっています。

実は、筆記試験時に大きなミスをしていました。

それは「試験会場には時計が無かった」ということです。

会場は大学の講義室だったので時計くらいあるだろう・・・と軽く考えていましたが、会場に入り席に着いた瞬間「やばい」と感じました。

日ごろからスマートフォンで時間を見る癖があり、腕時計を持っていなかった私。

試験時間は2時間もあるから問題ないだろう・・・と、自分なりに勉強した過信によってマイペースで問題を解いていきましたが、結果的には最後の見直しの時間すら残っていない状態でした!

分からない問題は飛ばし最後に奥の手で答えを記入しましたが、途中で問題を解き終わり退席する方が多すぎて非常に緊張しました。

残り時間がわからないと冷静な判断が出来ませんので、これから受験する方は悪い例として参考にしていただけるとよいかと。



技能試験は40分間!

日常生活で40分といえば「そこそこ長い時間」と感じませんか?

私も多くの受験生と同じように自宅で時間を測りながら技能試験の練習を行いましたが、1回目はギリギリ時間内。

各部の単位作業も美しくなく、合格できるの?というレベルの仕上がりでした。

ここで気づいたのが「単位作業の素早さ+正確性が重要」ということ。

複線図が得意な方は作業時間が多くとれるため(そもそも複線図を描かない人もいる?)余裕をもって作業されている様子でした。

経験値に乏しい私は複線図を描きだすのに5分ほど要しますので、残り35分でいかに素早く正確に作業できるかがカギになりました。



練習方法を変えてみた

まずは何度も複線図を描いて候補問題を頭に叩き込みます。

組み立て作業については、すべてを組み立てるのではなく「単位作業」に特化した練習に変更しました。

ケーブル外装剥ぎ取り・ののじ曲げ・ランプレセクタプル・引っ掛けシーリングなど、何度も何度も繰り返す練習することで、それぞれの工具のクセや単位作業のコツにも気づけました。

そして、基礎的な作業が綺麗にできると、各部同士の結線も非常に行いやすいことがわかりました。

それは接続する線同士の長さが揃っていたり、机に並べた時に複線図と見比べやすいことが影響しているものと思われます。

やはり基礎練習は大切なのだと実感しました。

毎日のようにバイクのエンジンをなどを触っていた経験も役立ちました。



複線図を素早く正確に描ければ合格の近道!

毎日仕事で慣れていたり学校で何度も反復連取していたりする場合には、複線図の重要性は低くなるのかもしれません。

しかし、私のような電気の素人が確実に合格を目指すなら、複線図を正確に描けること・素早く描けることの二つが重要になてくると感じました。

私が実践したのは「候補問題1~13の複線図を毎日何度も描きだしてみる」ことでした。

最初は1から順番に13までを練習し、各問題の理解度を高めます。

8割程度正解するようになってきたら、あえて自らランダムに出題し時間制限をつけて練習しました。

このときの時間制限は3分。

3分で描けたら残りの35分で組み立てを行い、2分は最終確認の時間としました。

とはいえ、練習用のケーブル類もあまり多くは所有していなかったため、単位作業を中心に繰り返し練習しました。



ここで一つ後悔したのは、採取のケーブル類の長さを切り出す練習をしていなかったことです。

実際の技能試験ではケーブルの切断ミスは致命的です。

なぜなら「ケーブル類は追加で支給されない」からです。

私の斜め前の工業高校生が開始直後にケーブルの切断をミスしてしまい、手を挙げて試験官に相談していましたが断られてうつぶせになってしまいました。

それをみた私もプレッシャーがかかってしまい、時間ギリギリまで作業をすることになりましたが、なんとか合格していました。

合格祈願!

この手の試験は「定員ありき」ではなく、基準を満たした全員が合格するものです。

サラリーマンとして毎日激務をこなし子育てをしながら、文系出身で50歳を迎えた私でも合格できた試験です。

皆さんも合格できるよう祈っています!



 

タイトルとURLをコピーしました