新型HONDA「GROM」の大進化
2021年型 グロム 125
2021年3月25日発売 HONDA グロム。
125cc以下のギア付きモデルで快進撃を続けるホンダですが、現行型でも人気の高いグロムを大幅にリニューアルさせて発売するようです。
新型ではフロントカウルのデザインが変更されたことで外観の変更に目がいってしまいますが、今回のリニューアルは「別のモデル」といってもよほどの内容変更が含まれています。
エンジンの変更に注目!
新旧モデルの主要諸元から抜粋しました。
■旧型
エンジン:JC75E・空冷 4 ストローク OHC 単気筒 124cc
ボア×ストローク:52.4×57.9
最高出力:7.2[9.8]/7,000
最大トルク:11[1.1]/5,250
■新型
エンジン:JC92E・空冷 4 ストローク OHC 単気筒 123cc
ボア×ストロ-ク:50.0×63.1
最高出力:7.4[10]/7,250
最大トルク:11[1.1]/5,500
新旧モデルではボア×ストロークが異なり、総排気量が1cc異なることがわかります。
さらに詳しく見ていくとストロークが増していますので、一見するとトルク型に変更されたように見えます。
しかし、最高出力と最大トルク発生時の回転数がともに250rpmずつ上がっていることから、高回転型のカムプロフィールに変更された可能性がうかがえます。
ストロ-クアップでトルクを増大しながらも、やや高回転型に特性を変更することで高回転での伸びが増大し、上まで回した時の気持ちよさを演出しているのではないか?と予想できます。
ミッションも5速化
2020年型 グロム 125
進化したエンジンのパワーを伝達するのは、従来の4速から5速に変更されたミッションです。
■旧型
1速:2.500
4速:0.923
燃料消費率:62.7km(60km/h 2名乗車時)
■新型
1速:2.846
5速:0.843
燃料消費率:63.5km(60km/h 2名乗車時)
2名乗車で60km以上走行可能な時点ですでに凄いと感じますが、新型ではさらに800m伸びています。
これはきっと5速化による恩恵によるものではないでしょうか?
これから出てくる同社の125ccモデルへの影響は?
このようにとても完成度の高いリニューアルなので、このエンジンを基本として様々な車種に搭載されていくのではないでしょうか?
まだ復活していないDAXや、オフロードモデルへの展開、今でもコアなファンがいるシャリーなど、最新の性能をひっさげて登場する可能性もじゅうぶんにあり得ますよね♪
これからもホンダの原付2種モデルは要注目です!