メルカリに代表される「フリマアプリ」の活況ぶりは、TVでも特番が組まれるなど勢いは止まりません。

フリマアプリやオークションなどは、出品した品物が売れると売れた金額の〇〇％という「手数料」がかかるケースがほとんどですが、その手数料は各社まちまちです。

2021年1月13日 00：00～ラクマ（旧フリル）の手数料が変わります

2021年1月13日（水）、ラクマの販売手数料は現在の3.5％（税抜き）⇒改定後6％（税抜き）へ変わります。

私も利用頻度の高いフリマアプリなので今回の改定は非常に残念ですが、健全な運営のためには必要な経費なのかもしれません。

手数料が違うとどう変わる？

手数料が安い会社で出品すると、出品者に還元される金額が大きくなります。

とくに高額商品については、その金額は無視できません！

まず、高額商品を出品した場合の例をあげて考えてみましょう。

売れた金額を￥100,000、商品はデジタルカメラだと仮定します。

■手数料10％の会社の場合

手数料が10％＝￥10,000なので、￥100,000から￥10,000引いて残りは￥90,000です。

送料は出品者が負担するほうが売れやすいため送料分を￥1,000ほど引くと、最終的には￥89,000となります。

フリマアプリでは商品を全国一律料金で発送でき、送料は売上金から差し引いて決済されるシステム（メリカリ便・ラクマパックなど）が多く利用されています。

■手数料3.5％（税抜き）の会社の場合

手数料が3.5％（税抜き）＝￥3,850なので、￥96,150残ります。

同じように送料分を￥1,000引いたとしても￥95,150が手元に残ります。

その差は￥7,150となり、売れた金額（￥100,000）からの比率は7.15％になります。

次に、売れた商品を￥5,000のスニーカーだと仮定します。

販売したのが￥5,000の商品（スニーカーなど）であれば手数料の差額は￥308となり、手数料の安い会社のほうが送料が￥100ほど高い場合があるため、￥200～300ほどの差額しか生まれないことになります。

このような少額商品の場合、売買成立の個数も多くなるため集客力のあるフリマアプリ（メルカリなど）に出品が集中しやすい傾向があるように感じます。

購入する側へのメリット

実は、手数料の差は購入する側へのメリットとしても非常に大きい意味を持っています。

売買する商品が送料￥800ほどの大きさだと仮定してみます。

出品者が最終的に￥100,000を手に入れたいと考えている場合、手数料10%の会社では￥112,000で出品する必要があります。

3.5%（税込み）の会社の場合には同じ商品を￥105,000で出品しても、￥100,150ほど手元に残る計算になります。

このように、購入する側にも￥7,000ほどのお買い得感があるのです。

ラクマが手数料を改定した後はどうなる？

先ほどと同じように、売れた金額を￥100,000、商品はデジタルカメラだと仮定します。

■手数料6％（税抜き）

手数料が6％（税抜き）＝￥6,600なので、￥93,400残ります。

同じように送料分を￥1,000引いて￥92,400が手元に残ります。

手数料3.5％（税抜き）時に手元に残る金額が￥95,150だったので、その差は￥2,750となります。

出品者が\100,000を手元に残したい場合

■手数料6％（税抜き）

6%（税込み）の会社の場合には同じ商品を￥108,300で出品して送料分￥1,000相当を差し引いたときに、￥100,150ほどが手元に残る計算になります。

このように、購入する側にも￥3,300ほどの影響がでてきます。

集客力の差

メリカリの集客力はライバル会社を圧倒していると感じます。

手数料は10%と高めにもかかわらずメルカリで出品したいと感じるのは、少額商品なら大きな差がつかないことと、取引時のトラブルや詐欺出品者への対応が優れていることにあると思います。

結果として、出品が多い⇒探しに来る人も増える⇒売れるチャンスが増えるという良いサイクルが出来上がったのでしょう。

メルカリとラクマと同時に出品すると、明らかにイイネがついたり閲覧者数が伸びたりすることに差がつくことがあります。

ただ、高額商品の売れ行きはラクマに分があると感じています。

この先もそれぞれの強みを上手に見極めつつ、売る時も買う時もお互いに満足いくお取引につながると良いですね！

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