2020年 9月6日~7日にかけて九州地方を襲った台風10号。
一時は最大瞬間風速70Mという規模まで発達し、鹿児島県西部沿岸を通過する時点で945ヘクトパスカルと勢力を保ったまま北上しました。
長崎県南西部の海沿いの街としてしられる野母﨑では、最大風速59.4Mを記録。
猛烈な風が吹いていた証
風向きが影響したのか我が家(窓は北&南向きのみ)はさほど影響を感じませんでしたが、夜中に玄関をでて外を眺めていると、大きなものが東から西に向かって飛ばされているのが見えました。
明け方には暴風域から外れていたため、明るくなってから自宅周辺~職場近隣の被害状況を確認。
現地メディアの報道と重複するものも含まれますが、日常生活の範囲で確認できた被災状況を記録として残します。
自宅マンション敷地内
自宅があるマンションの駐車場に、どこからか飛来してきたと思われる物体がありました。
断熱材?
寸法は幅1メートル前後×長さ2メートル前後×厚み3センチ前後。
コンパネやベニヤのサイズに近く、建築用の断熱材のような素材です。
窓や屋外設備等の養生に使っていたのでしょうか?
見える範囲だけでも、駐車場敷地内に2枚ありました。
幹線道路添いの壁面
片側1車線・比較的交通量の多い道路添いにある鉄筋コンクリート造の建物。
その建物の前の歩道にタイルが散乱しているのを発見し、上を見上げました。
歩道に散乱したタイルの破片
タイルがはがれたと思われる壁面
何かが飛んできて強い力が加わったのでしょうか?
幅50~70センチ×高さ1.5~2メートルほどにわたり、タイルがはがれていました。
通常では考えられない力が加わったと想像できます。
幹線道路添いにある店舗の入り口
先ほどのタイルの落下がみられた道路を少し東に進むと、大きなものが建物に寄りかかっていました。
暖簾のようなもの
かなりしっかりとした造りのように見えましたが、風にあおられたり飛来物による衝撃を受けたりしたのでしょうか?
壁面からもぎ取られるように落下していました。
根元から折れた鉄製の柵
駐輪場の間仕切りとして建てられている鉄網の柵。
ここから200Mほど先は海です。
湾内ではありますが、海沿いということもあってかなりの風を受けたものと想像できます。
本来はL字型に設置されている柵
根元から折れた支柱
海風が吹き付ける場所なので影響もあると思いますが、2本の支柱が根元からきれいに折れていました。
フェンスは網目状のため風を受け流すように思えるのですが、それでも折れてしまうほどの強風だったと推測できます。
海(湾内)添いの道路
外洋に面している海ではないのですが、風向きは海⇒陸だった場所。
海と道路との位置関係
海が近く、道路には様々なものが打ち上げられ一部は通行止めとなっていました。
ガードパイプを突き破って道路にはみ出た流木
道路に打ち上げられた様々なモノ
金属製のポールも折れています
消波ブロック(テトラポット)
湾内の波消しブロックも、一部が破壊されていました。
地元のテレビ局も取材に
持ち上げられたテトラポット
大きさに加え重量も相当なものと思われますが、1か所だけ持ち上げられたようになっていました。
今までの台風と比較しても、かなりの強風だったことが想像できます。
被害状況を目の当たりにして
撮影した際はすでに暴風域を抜けた時間帯でしたが、それでも吹き返しの風が強く吹き付けていました。
私の居住地域だけでこれだけの被害状況を確認できましたので、より台風の影響を受けた地域では被害が大きいものと思われます。
雨の多く振ったエリアでは土砂災害も考えられます。
安全第一で、一日でも早く普段通りの生活に戻れるよう祈るばかりです。