新型コロナウィルス検査キット
世界が戦っている新型コロナウィルス。
2020/3/27 アメリカのヘルスカンパニー【アボット・ラボラトリーズ社】は、最短5分で検査結果がわかるという新型コロナウィルスの検査キットについて、FDA(米食品医薬品局)から緊急使用許可を受けたと発表しました。
検査機器の大きさはトースター程度の大きさで、重量は約3kg。
キット使用が実現すれば50,000人/日の検査が可能になるということです。
アボット・ラボラトリーズ社について
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1888年創業 アメリカの製薬会社。
本社はイリノイ州シカゴ郊外のアボットパーク内にあり、70,000人を超える社員が世界130か国で活動中。
日本法人はアボットジャパン(株)。
1985円には世界初となるHIV血液検査薬を開発したことで知られています。
2013年には基幹事業を分離し、アボット・ラボラトリーズは薬品だけでなく医療機器など広範囲にわたる製品を提供しています。
検査キットを使用する機器について
この検査キットは、同社の「ID NOW」という検査機器で利用可能です。
ID NOW
「ID NOW」の検査機器自体は、2014年に発売されました。
インフルエンザやRSVの検査で米国の多くの医療機関で使用されているといわれています。
アボット・ラボラトリーズ社によると、ウイルスのゲノムの微少なセクションを識別し、検出可能になるよう増幅するプロセスを採用。
これにより、従来数日かかった検査結果が、陽性の場合は5分、陰性の場合は13分で判定できるとしています。
日本国内の治療薬について
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日本政府は、一日も早く不安を解消できるよう、有効な治療薬やワクチンの開発を世界の英知を結集して加速していく方針です。
現在、期待値の高い治療薬として、インフルエンザ治療薬「アビガン」が挙げられています。
また、すい炎治療薬「フサン」も注目されています。
政府は治験結果を確認したうえで、新型コロナウイルス治療薬として「アビガン」の正式な承認を目指すこととなりました。
「アビガン」は中国では治療効果が認められるとされ、愛知県の藤田医科大学病院などでは臨床研究が始まっていてます。
日本政府は今後、希望する他国と協力しながら臨床研究を拡大し、薬の増産も開始する方針とのこと。
さらに、すい炎の治療薬「フサン」については、臨床研究として事前に患者の同意を得たうえで投与が始まる予定で、政府は開発に向けての研究を後押しするとしています。