台湾ヤマハがGogoroと共同開発した電動スクーターを発表しました。
インフラ整備が行き届いた台湾市場
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台湾ヤマハといえばヤマハ発動機の現地子会社であり、125cc以下のオートバイを製造する大手メーカーとしても知られています。
2008年ごろからはヤマハが日本で販売している125cc以下の車両は台湾ヤマハで製造されていることからもわかるとおり、そのクオリティは非常に高いといえます。
EC-05 2019年8月発売が濃厚か
2018年9月の協業発表から11か月、早くもGogoroのバッテリー交換システムを採用したヤマハのバイク「EC-05」が発売されることになります。
台湾ではすでにGogoroの電動スクーターが走り回っており、バッテリーステーションで使用済のバッテリーを充電済のものと交換すれば、すぐに走り出せる環境が整っています。
台湾ヤマハ EC-05
EC-05の製造はGogoroが担当し、デザインはヤマハが行っているとのこと。
ベースとなるのはGogoroのS2というモデルで、OEM供給のような方法で台湾ヤマハが販売することになります。
気になる出力や航続可能距離
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EC-05はバッテリーパックを2本搭載し、最大出力は7.6kW・最高速度は約90km/h程度と言われています。
航続可能距離はガソリン車同様、巡航速度やライダーの体格に大きく影響されますが、標準的な体格のライダーが40km/hで走行したとき約110kmほど走行可能だとか。
今のところ日本国内で販売する見込みはありませんが、インフラ整備が整ってくれば非常に魅力的なコミューターです。
世界の電動バイクの技術はここまで進化していますので、日本の4メーカーも協業を発表したばかりですが世界標準を超えるインフラ整備や環境性能確立を期待したいですね。
便利な交換式バッテリー
EC-05に搭載されるgogoroのバッテリーシステムは、非常に優れた実用的システムとなっています。
画像はgogoroのバッテリーパックですが、これと同じ規格のバッテリーを採用することで台湾全土に1,200か所以上あるといわれているバッテリーステーションが利用できます。
揮発性の高い燃料を扱うため何か規制があるのかもしれませんが、日本でもガソリンスタンドに設置すれば非常に便利なシステムだと感じます。
実際に日本でも石垣島に設置して試験しているようですし、早い段階で自動車を含めた規格統一があるのかもしれません。
バッテリーステーションのイメージ画像です。
事前にユーザー登録を済ませることで、ライダー自らがバッテリーの交換を素早く行うことが可能となっています。
台湾における電動バイクの市場規模
2018年の台湾の2輪車販売台数は約85万台。
そのうち約10%となる8万台が電動バイク市場と言われています。
2016年から電動バイク販売台数の推移をみていくと、2016年が約2万台、2017年には約4万台、そして2018年に8万台と年々倍増しているのがわかります。
gogoroは電動バイク8万台のうち90%ほどのシェアをもつTOPブランドですが、そこに台湾ヤマハが投入するEC-05は年間2万台の販売を目指すといわれています。
ヤマハは企業としての取り組みで「CO2排出量50%削減」を目指していますので、EC-05に始まったモビリティの電動化もその一環だと考えられます。
充電に関わる発電技術でもCO2排出を減らすことができるようになれば、50%の削減も可能になるかもしれませんね!?