毎月の通信費を節約したいあなたにとって、格安スマホは魅力的な存在でしょう。
格安スマホ(格安SIM)を提供する会社の多くは実店舗で契約できないというデメリットが存在します。
必要以上の経費が掛からないようにして、そのぶん安価にサービスを提供する方法をとっているのでしょう。
それは仕方のないことかもしれませんが、なにかと複雑な手続きが多い携帯電話の契約は対面で済ませたい方も多いと思います。
また、機種変更もネットで手続きすれば割安に設定されていたりするので、最近流行りのネット型保険同様、WEB上で契約手続きするにあたっての知識が必要になります。
自分で手続きするのって難しい?
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私も経験しましたが、それは考えていたよりもはるかに簡単でした。
大手キャリアと違い、格安SIMの料金プランは驚くほどシンプルだったりするのです。
電話番号の引継ぎ(MNP)の方法は大手キャリアのHPにも掲載されています。
格安SIM会社も自社と契約してもらいたいので、WEB上で完結できるよう準備されています。
それでは、「知っておくと役立つ」スマホの知識をいくつか紹介していきます。
乗り換えに必要な知識とは?
そんなに多くの専門知識が必要ないことは、先ほどもお伝えしました。
日常生活では遭遇しにくいポイントに絞ってみましたので、格安SIMに乗り換えようと考えている方は是非ご覧になってください。
SIMってなに?
SIM・・・格安SIM・SIMロック・通話SIM・nanoSIMなど、とにかくいろんなところに出てくる単語です。
画像を見て「みたことがある」と感じた方も多いのではないでしょうか。
よくSIMカードだけの画像が載せられていますが、スマホと並べるとこのくらいの大きさです。
SIMに関する情報の中で理解していただきたいのは3つ。
SIMサイズ・SIMロック・SIMのタイプになります。
SIMサイズ
SIMサイズはSIMカードの大きさを表していて、標準サイズの他にマイクロSIMやnanoSIMなどがあります。
最近は小型がすすみ、nanoSIMやマイクロSIMが主流です。
SIMロック 解除 SIMフリー端末
ドコモ・au・ソフトバンクから販売されたスマホには、その通信会社でしか使えないよう機能に制限がかけられています。
これをSIMロックといいます。
SIMロックは解除できる機種とそうでない機種が存在します。
解除の方法は各キャリアのHPに詳しく掲載されています。
総務省の指導により、2015年5月以降に販売された端末では、そのほとんどがSIMロックの解除ができるようになりました。
ただし、本人が新品で購入した端末であれば問題ないのですが、auとソフトバンクでロックがかけられている中古で買った端末の場合には、2019年の10月ごろまではSIMロックの解除ができない可能性がありますので注意が必要です。
また、海外同様にキャリアの縛りが存在しない格安スマホ用として、家電量販店などではSIMフリー端末が販売されています。
SIMフリー端末はSIMロックがかかっていない状態のスマホですが、注意点があります。
それは、SIMのサイズと契約したい格安SIM会社に対応しているかどうかの2点を必ず確認する必要があるということです。
相性が悪いと通信できないことがあります。
SIMのタイプは3つ
SIMタイプには3つの種類が存在しています。
それは、通話SIM・データSIM(SMSあり)・データSIM(SMSなし)の3つですが、それぞれ以下のような特徴があります。
■通話SIM・・・通話もデータ通信(ネット接続)も可能なSIMです。
通常の電話機能があるので、ほとんどの方が選ぶのが通話SIMになります。
■データSIM(SMSあり)・・・ショートメッセージの送受信ができる電話番号付きのデータ通信用SIMです。
■データSIM(SMSなし)・・・SMSありより¥100/月程度安い分、SMS機能がありません。
ここで注目したいのはSMS機能の有無で、オススメは「SMSあり」です。
理由はいくつかありますが、そのなかでもLINEなどSMS認証が必要な場合に役立つ・無料電話アプリで受発信ができるという2つのメリットがあるからです。
わざわざデータSIMを選ぶくらいですから、おそらく電話用には他のメイン端末を持っていて、LTEタブレットやゲーム用のサブ端末としての利用が目的になると思われます。
そのような場合、Viperのような電話アプリやLINE電話が使えることで、かなり使い勝手の良い端末にすることができます。
また、セルスタンバイ問題といわれる圏外になるとスマホが電波を探すことでバッテリーの消耗が激しくなることを防ぐこともできます(これは機内モードなどで防ぐことも可能です)。
今使っているスマホは使えるか?
2年縛りから解放された瞬間がベストな乗り換えタイミングとお考えの方も多いでしょう。
そのとき、まだ2年しか使っていないスマホが手元にあり痛みが少ないとしたら、新たな端末は必要ないですよね。
端末を引き継ぐときに気を付けたいのが、契約しようとしている格安SIM会社の対応機種かどうかという点です。
これは格安SIM会社が独自にテストした結果がHPに掲載されているので、調べればすぐにわかります。
電話番号の引継ぎ
現在使っている電話番号を次の会社でも使いたい場合、MNP(ナンバーポータビリティ)と呼ばれる手続きが必要になります。
1)現在の通信会社に連絡し、「予約番号」を発行してもらう。
予約番号は10桁の数字が並んだものです。
電話・WEBなど各社手続き用の窓口が準備されていますので、忘れないようメモを用意して手続きに臨みましょう。
注)予約番号を発行しただけでは、現在の通信会社との契約は解除されません。
2)2週間以内に乗り換える
発行された予約番号の有効期限は15日間ですので、その間に次の通信会社と契約を交わします。
万が一、その期間を過ぎてしまってもペナルティな一切ありませんが、再発行する手間が必要になります。
そのためWEB上で新規契約を行う場合には、予約番号の有効期限を10日以上確保した状態でお申し込みいただくよう記載されていることが多いようです。
3)通信できない期間が発生する
店頭で契約した場合を除き、SIMカードが届くまでの2~3日間だけ通信ができなくなる場合があります。
新しい会社に予約番号を伝えて電話番号を引き継ぐのですが、新規契約した会社が手続きを行った瞬間に現在契約中の会社との契約が終了します。
この作業はSIMを発行するときに行われるため、WEB上で契約すると郵送されてくる期間は通信可能なSIMが手元に存在しないことになります。
通話やWEB決済を行うタイミングなどと照らし合わせながら、ベストなタイミングで申し込みましょう。
楽天モバイルが人気の理由を推測
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最大の理由は知名度ではないでしょうか。
通信=生活に直結していますので、不安を覚えるような会社とは契約しないでしょう。
また、楽天市場との連携で楽天モバイルユーザーにメリットがあるような仕掛けも用意されています。
通信費を楽天ポイントで支払うことも可能です。
これらをうまく取り入れているユーザーはネットで買い物することに慣れているので、WEB上で契約することに抵抗が少ないとも考えられます。
また、少ないながらも実店舗が存在し、対面で契約ができる点も見逃せません。
通信業界のシェア
以下、2019年3月現在の情報で掲載しています。
数ある格安スマホブランドのなかで、4分の一にあたる25%のシェアを持つといわれる楽天モバイルですが、移動通信全般におけるMVNO(格安SIM)のシェアは12.3%です。
そのため、楽天モバイルでさえ通信市場全体でみれば3%程度しかシェアを持っていないことになります。
ちなみに、ドコモが33.8%・auが26.1%・ソフトバンクが19.2%・Y’モバイルが5.2%・携帯&スマホを所有していないという方も3.4%という比率になっています。
2018年3月に10.1%だったMVNO利用者が、1年間で12.3%と2割ほど増えていますが、総務省の爆弾発言などもあってこれからはさらに競争が激化しそうな雰囲気です。
さらに2019年10月からは楽天モバイルが第4のキャリアとして自社回線での通信サービスを開始します。
ガラパゴス化し、高いといわれ続けてきた日本の携帯電話市場に新たな風が吹きそうですね。