2019年秋発売予定 ADIVA電動モビリティ AD-Cargo

海外メーカー

ADIVAといえば、屋根付きの3輪バイクが有名です。

全天候型のシティコミューターとしての完成度が高く、日本のような狭く混雑した道路でこそ、その便利さを味わえるのではないでしょうか?

ADIVA AD200

ADIVAの創設者Nicola Pozio(ニコラ ポツィオ)氏は「移動を喜びにしたい」と考えました。

そのためには快適な移動を妨げる、雨・風・日差し・寒さ・暑さなどを取り除くことが必要と考え問題解決に向けた事業が1990年初頭にスタート。

その後、2000年に全天候型シティコミューター「ベネリ・ADIVA150/125」を世に送り出すことに成功します。

ベネリ・ADIVA150/125

更に、2004年には開閉式ルーフに関する世界特許を取得し、ADIVAブランドのアイデンティティを確立。

2008年に入るとフロント2輪+リア1輪の3輪スクーター「AD3」を発表。

2018年には小回りが利いて扱いやすい「AD1 200」を追加し、充実のラインンアップとなりました。

そのADIVAが開発した3輪のEV「カーゴ3」が2011年に日本郵政に採用され、小型化と軽量化の要望にこたえる形でフルモデルチェンジして登場したのが、今回紹介するAD-Cargoです。

AD-Cargo

ADIVA AD-Cargo

・大径ホイール

・左右独立懸架サスペンション

・大型の荷台

今までのデリバリー向け車両とは一線を画する車体となっています。

2018年度グッドデザイン賞も受賞しています。

発売開始は2019年秋を予定。

AD-Cargoの特徴

先進的なイタリアンデザインが魅力的なAD-Cargoの特徴を見ていきましょう。

充電方法

ハイブリッドではなく完全電動の車両なので、バッテリーへの充電は欠かせません。

ハンドル下に充電コネクター(SAE J1772ソケット)が搭載されています。

日産の電気自動車「リーフ」の、急速充電ではなく普通充電用と同じコネクタですね。

日産リーフ充電コネクター

①急速充電

②照明

③普通充電

となっています。

マルチファンクションスロットル

アディバのEVには全社標準で搭載されるスロットル。

前進・減速・後退と、3つの操作を可能としています。

減速時にはバッテリーへの充電も行う優れものです。

超大型のリアボックス

荷室内寸は、幅600mm 奥行600mm 高さ700mm。

上下に開く扉で使い勝手を高めています。

大型リアキャリア

先程の大型リアボックスは取り外しが可能。

最大積載量100kgのリアキャリアなので、重量物の運搬も容易にこなします。

リアサスペンション

ヘビーユースに耐える左右独立懸架構造のリアサスペンション。

4輪自動車のダブルウィッシュボーンを発展させた造りとなっています。

13インチの大径ホイールとの相乗効果で悪路や段差の走破性能が高まりました。



非常に細部まで作りこまれた車両のようですね。

気になるスペック等はどうでしょう?

AD-Cargo SPEC
全長x全幅×全高 2,050mm × 720mm × 1,680mm
シート高 720mm
乗車定員 1名
車両重量 195kg
モーター ブラシレスDCモーター PM 3-phase
定格出力 4 kW x 2
最高出力 5 kW x 2
ギアボックス インテグラルホイールハブモーター
バッテリー リチウムイオン 8kWh 48V
航続可能距離 ※ 120km
最高速度 70km/h
サスペンション フロント Φ41 油圧式テレスコピック
リア プリロード調整機構付きシングルショック
タイヤ フロント 120/70 – 14″
リア 130/60 – 13″ x2
ブレーキ フロント ディスク Φ210mm
リア ディスク Φ210mm x2

※当社試験環境下での数値です。お客様の運転方法、走行環境、充電方法に応じて、値は変化します。

完全なビジネスユースモデルらしく、定員は1名となっていますね。

最高速度は70km/h。

航続可能距離は約120km。

登録は軽二輪(125cc~249cc)扱いとなります。

このサイズの車両で配達するとなれば、おそらく住宅が密集した市街地がメインでしょう。

そう考えると、一日の配達で100km以上走行することは考えにくいので、じゅうぶんな航続距離ではないでしょうか?



原付クラスも発売予定

AD-Cargoのような3輪ではありませんが、ADIVAは原付1種~原付2種クラスのビジネスユースモデルも投入予定です。

ADIVA VX-2

機動性を追求した小型のEVです。

50cc未満相当の0.6kWモデルと、125cc未満の1.0kWモデルを設定。

リアボックスは内寸が幅380mm 奥行270mm 高さ420mmとなっています。

足元にジェット型ヘルメットを収納可能

足元にもユーティリティスペースがあり、積載能力の高い小型車両です。

同社のVX-1同様、インホイールモーターを搭載した小型EV。

通勤通学にも便利そうですね。

パーソナルユースモデルも開発中

ビジネスユースモデルの他に、3輪EVパーソナルユースモデルも開発中のようです。

AD1-E

・開閉式ルーフ

・大型リアボックス

・ワイパー付きフロントスクリーン

・軽2輪(125~250cc)クラス

2019年2月末現在、発売時期は未定となっていますが、交流にくわえ直流充電にも対応する予定と発表されています。

最後に

2018年~2019年に入って、モビリティの電動化の流れは加速してきたように感じます。

車もバイクもどんどん楽しみなモデルが登場してきますね。

当ブログでは、これからも個人的に気になった車両をご紹介していきますので、お楽しみに。



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