ヤマハ発 電動モビリティ分野で国内ベンチャー企業との業務提携を発表

BIKE

 

こんにちは。

2019年1月24日に発表された電動モビリティに関する気になるニュースをご紹介いたします。

世界各地で部品の品質や完成品の性能に高い評価を得ているヤマハ発動機は、日本国内のベンチャー企業「glafit」さんに出資し、2020年春ごろには共同開発された新型電動モビリティを販売開始する計画のようです。

 

 

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ニュースリリース

 

以下 ヤマハHPより引用

ヤマハ発動機株式会社(本社:静岡県磐田市、社長:日髙祥博、以下「ヤマハ発動機」)と、乗り物関連のベンチャー企業であるglafit株式会社(本社:和歌山県和歌山市、社長:鳴海禎造、以下「glafit」)は、このたび、より多くのお客様にパーソナルモビリティの利便性を提供することを目的に、効率的かつ効果的な製品開発に向けた業務提携を締結しました。今回の業務提携に伴い、ヤマハ発動機はglafitに対して出資を実施します。

このたびの業務提携により、両社はglafitの「GFR」シリーズをベースとした派生モデルを開発し、2020年春頃の販売を計画しています。その後も、両社は電動モビリティにおける両社の強みを最大限に活かして、よりユーザー視点に立った、安心で便利で楽しいモビリティをお客様に提供していきます。

ヤマハ発動機は、2018年12月11日に、「ART for Human Possibilities」を旗印とする2030年長期ビジョンを発表しました。ヤマハ発動機は、ロボティクス技術活用(Advancing Robotics)、社会課題へのヤマハらしい取り組み(Rethinking Solution)、モビリティの変革(Transforming Mobility)を推し進めることで、人々の可能性を拡げ、より良い社会と生活の実現を目指します。

glafitは、2017年に二輪ノンユーザーをターゲットにした、自転車でも原付スクーターでもない新しい電動ハイブリッドバイク「GFR-01」を発売し、新規二輪ユーザーの獲得をしてきました。今回の資金調達により、製品開発と人員強化を行うことで、経営基盤を強化し、和歌山発モビリティーベンチャーとして株式上場を目指します。

 

2018年GOODデザイン賞を受賞した glafitバイク「GFR-01」

 

GFR-01は原付1種登録が必要な乗り物で、自転車ではありません。

ヘルメット着用義務もあり、居住地で登録しナンバーも取付けて走行します。

見た目が「電動アシスト付き自転車」に見えなくもないので、登録せずにヘルメットもかぶらず・・・というのは違反ですので注意が必要です。

もちろん、原付を運転できる免許も必要ですよ。

ちなみに、最高速度は約30km/hだそうです。

 

glafitさんのHPに GRF-01紹介動画がありました。

機能編と利用シーン編の2つを共有させていただきます。

 

 

 

glafitさんは和歌山県の企業で、カー用品などの製造販売を行っている会社から立ち上がり、2017年の10月から画像のGFR-01を販売開始していたようです。

そして、2115年には「日本を代表する次世代乗り物メーカー」となっていることを目標にモノづくりを行っていて、画像の電動バイクGFR-01以外にも電気自動車の開発も進めているようです。

急速に技術革新が進む電動化が社会全体に受け入れられ始めたら、2115年よりも早い時期にglafitさんの目標は達成されそうな予感さえしてきます。

 

 

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ヤマハは電動化に積極的?

 

以前、台湾ではgogoroという電動スクーターが走り回っている(2019年2月の記事)と書きました。

gogoroとヤマハは2018年9月からEV分野における協業を検討を開始したことを発表しています。

ヤマハがデザインしたヤマハブランドの電動スクーターの生産をgogoroに委託するということですが、車両の販売は残念ながら台湾市場のみの予定です。

ヤマハは台湾でE-VINOを生産していますし、隅々まで展開されたgogoroのバッテリーステーションを共同利用できるようになれば、台湾でのヤマハブランド車の販売は底堅いものとなりそうですね。

 

また、ヤマハはインドで電動アシストサイクルの動力「E-kit」をHERO CYCLEへ提供することが決まっています。

こちらは2019年の春ごろからインドの主要都市でテストが始まるといわれています。

このように世界各地で電動モビリティ事業を手掛けているヤマハですが、市販車ではVINOの電動版であるE-VINOが販売され、トライアル業界では競技専用車両で完全電動のTY-Eがすでに世界選手権に参戦し結果を残しています。

TY-Eにいたっては電動バイクにしてはめずらしくクラッチ機構を備えた車両になっているので、モーターならではの低速からあふれるトルクを扱いやすいものにしているのではないかと感じます。

 

このように様々な取り組みを行っているヤマハは、電動化に非常に積極的な組織だといえるのではないでしょうか?

 

 

 

最後に

 

今回glafitさんとの業務提携が発表されましたが、glafitさんは2輪車だけではなく4輪自動車の開発も行っています。

世界の乗り物がどんどん電動化されていく中、今回の業務提携は我々一般ユーザーからしても非常に関心の高い出来事ではないでしょうか?

台湾ではgogoroのほかにKYMCO(キムコ)など、名の売れたメーカーもい積極的に電動モビリティを販売してるようですし、アメリカではハーレーも電動バイクを開発し販売開始を告知しています。

 

自動車と一緒に公道を走ることを考えると、安全であり安心して運転できる乗り物を販売し続けていかなければ、事業を存続させていくことは不可能でしょう。

そのような意味合いからもヤマハという世界で絶大な信頼を得ている企業との提携によって、市場に受け入れられる度合いは飛躍的に高まるのではないかと感じます。

 

個人的にはキャブレターのセッティングなどを覚えたので電動化は少し残念な気がしないでもないですが、時代に合わせてより良いモビリティ社会となることを切に願います。

 



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