GSX-R125が発売されて注目度が高いSUZUKIですが、1980~90年代には2ストロークのレプリカモデルも販売していました。
今回は、当時のスズキが世に放った名機「RG Γ(ガンマ)」の歴史を追ってみたいと思います。
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Γ(ガンマ)の由来
スズキの2ストロークエンジン搭載車の中でもスポーツ性能の高いモデルに与えられる称号「RG(レーサー・オブ・グランプリ)」シリーズ。
そのRGシリーズはRGから始まり、RGA→RGBと進化してきました。
流れから推測すると次はRGCですが、スズキはギリシア文字の3番目でありギリシア語で「栄光」を意味する「ゲライロ」の頭文字のΓを採用し、RGΓの誕生となったのです。
初期 RG125Γ 1985年
初登場は1985年、従来にはなかったアルミフレーム&フルカウルをまとって登場します。
RG125Γは当時戦闘力の高さで定評のあったオフロード車TSシリーズのエンジンを流用していたといわれています。
TS同様、エンジン性能の低速トルクに影響する排気デバイスが弱いといわれていてメンテナンスを怠るとエンジンブローの恐れが高まるようですが、125ccで22馬力というエンジンは魅力的です。
モデルチェンジで戦闘力アップ
フルモデルチェンジ後 RG125Γ 1994年
フルモデルチェンジでレーサーさながらの外観を手に入れ、大幅な戦闘力向上を果たしたRG125Γは、どのような性能を得たのでしょうか?
1995年式 RG125ガンマ 主要諸元
エンジン 水冷2ストローク単気筒(原動機型式 F166)
ボア×ストローク 56.0mm × 50.6mm
総排気量 124cc
最高出力 22ps/10,000rpm
最大トルク 1.7kg・m/9,000rpm
乾燥重量 123kg
装備重量 140kg
タイヤサイズ F 100/801-17 R 120/80-17
燃料タンク容量 14L
ミッション 6速リターン
ブレーキ 前後ディスクブレーキ
初期モデルと比較すると重量こそ30kg近く増加しましたが、エンジン・足回り・ブレーキなどの全てにおいて正常進化を果たした最終モデルは、戦闘力の高さが際立っていました。
また、国内仕様は22馬力のみでしたが、海外モデルでは33馬力と15馬力の仕様が存在していたともいわれています。
軽量な車体にハイパワーな2ストロークの加速力が与えられたRG125ガンマ。
時代の流れで数多くの2ストロークエンジンを搭載したスポーツモデルが生産終了となりましたが、バイクの歴史に大きな影響を与えたことは間違いないでしょう。
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2018年現在のスズキ製125ccレプリカモデル
2018年となった現在は4ストローク車のGSXシリーズに125ccが投入され、125ccクラスのレーサーレプリカモデルでも最新の技術を楽しめるようになりました。
しかしながら、当時の2ストローク125ccは性能が高い車種が多く、オン・オフ問わず今でも根強い人気がありますね。