2019年4月より、日本導入が決定。
2019年5月13日更新
新生FANTICの正規輸入代理店が決定し、魅力的なバイク達が日本にやってきました。
ブルートゥースBIKE用インカムや、イタリアのランブレッタなどを扱うサインハウスさんが代理店になっています。
導入時期は2019年4月、CABALLEROのスクランブラー&フラットトラックから125cc・250cc・500ccの3排気量×2タイプと、FANTICエンデューロから125cc・250ccの合計8車種が日本に上陸。
その中から、今回特に注目したのはスクランブラー・スタイルのCABALLEROです。
排気量は125ccの他に250ccと500ccがありますが、125ccのみをピックアップしてみました。
FANTICの歴史
どんな会社?という方向けに、FANTICのかんたんな歴史についてご紹介します。
1968年、イタリア北部の街「バルザーゴ」に設立された会社がありました。
それは、アメリカ市場向けのミニバイク、ゴーカート、エンデューロバイク を生産するための会社で、名前はFantic Motor。
翌1969年の11月、イタリアのミラノで開催された国際自転車とオートバイ展示会で、50ccモデルのFantic Caballeroを発表します。
レース用などとは異なり、手ごろな価格でスポーツ的な外観を備えたシンプルなモペットは当時の若者たちに支持されました。
その後1971年には100ccモデル、1974年には125ccモデルを投入し、1975年からはモトクロスチーム(ファンティックモーター レーシングチーム)を結成しています。
更に1977年からはトライアル車の製造も開始し、レース界でも名をはせていくことになります。
一度は工場を閉鎖しましたが、2005年ごろから生産を再開させ、再び魅力的な車両を世に送り出しています。
そんなFantic MotorのルーツともいえるCaballeroは高性能かつお洒落なスクランブラースタイルへと進化しました。
CABALLERO 125cc 2タイプが存在。
1タイプ目は Scrambler125
FANTIC CABALLERO Scrambler125 ¥790,000(消費税8%込み)
赤いタンク・黄色いゼッケンプレート・フラットなシート・フロントタイヤ19インチ・リアタイヤ17インチのCABALLERO Scrambler125。
もう1タイプは Flat Track125
FANTIC CABALLERO Flat Track125 ¥790,000(消費税8%込み)
黒いタンク・黒いゼッケンプレート・凹みを持たせたシート・フロント&リアタイヤ共通で19インチのCABALLERO Flat Track125。
どちらも完成度の高いスタイルですね。
それではFANTICのHPから主要諸元を確認してみましょう。
FANTIC CABALLERO 125 主要諸元
Engine: Single cylinder 4 stroke, liquid cooled
Displacement: 124.45 cc
Bore: 52 mm
Stroke: 58.6 mm
Distribution: Single camshaft – 4 valve
Carburetor: Keihin ø30
Starter: Electric
Gears: 6
Clutch: Multi plate wet clutch
Exhaust system: Dual exhaust by ARROW
Frame: CrMo steel central-tube frame
Swingarm: In steel with variable section and progressive linkFlat Track Tires: 130/80 R19, 130/80 R19
Scrambler Tires: 110/80 R19, 130/80 R17
Wheels: Black aluminum
Brakes: Front brake disc ø320mm – Rear brake disc ø230mm
ABS: Continental two-channel ABS (disengageable)
Front suspension: FANTIC FRS ø41mm upside down
Front suspension travel: 150mm
Rear suspension: FANTIC FRS, rebound damping regulation
Rear suspension travel: 150mm
Seat height: 845 mm
Wheelbase: 1425 mm
Length: 2120 mm
Dry weight: 130 kg
Fuel Tank: 12 l
スクランブラーとフラットトラックの違いは、外観とタイヤサイズくらいですね。
ダートトラック向きの車両といえば、日本にも過去にホンダが販売していた250ccのFTRなどがありましたが、CABALLEROは125ccのバイクの中では車体もエンジンもハイスペックな仕様になっています。
マフラーもレースシ-ンで評判のARROW製を採用。
各部の造り込みも所有する喜びや満足度の高い仕上がりになっています。
バイク業界で流行中のネオレトロな雰囲気を醸し出すFANTICの125ccスクランブラー・スタイル CABALLERO。
エンジンはロングストロークな特性を活かし、高回転を多用するよりは低回転からトルク感のある走りが期待できそうです。
市街地やダートでは扱いやすいでしょうね!
FANTIC製 その他のバイク達
FANTICにはオフロード&モタードタイプの50ccと125ccの面白そうなバイクがラインアップしています。
エンデューロ125も日本上陸をはたした車種です。
本国では50ccにもモタードタイプが、125ccにもエンデューロタイプがそれぞれ存在しています。
見分け方として、ノーマルグレードはパフォーマンス、上級グレードはCASAという名前が与えられています。
125ccで¥79万円とお値段は張りますが、装備を考えれば妥当な価格にも感じます。
ハイスペックなイタリアン、FANTICで気持ちよく走ってみたいですね。