こんにちは。
今回ご紹介するのは個人的に大好きなHONDAのXR50/100モタードです。
エイプと同じCB系のいわゆる縦型エンジンをバッテリーレスで搭載し、モンキー系の横型エンジン同様カスタムしやすく幅広い層に人気があります。
エイプと同じく50ccと100ccという2種類の排気量で販売され、 ビギナーからベテランライダーまで多くの方々に愛されたXR50/100モタードとはいったいどのようなバイクだったのでしょう。
2005年 2月 初登場
2008年 HONDA XR100モタード
2005年2月 Hondaは、気軽に楽しめる入門モデルとして最適な空冷・4ストローク・OHC単気筒50ccエンジン搭載の原付スポーツバイク「XR50 モタード」と、二人乗りも可能な力強い100ccエンジン搭載の「XR100 モタード」を発売しました。
「XR50 モタード」と「XR100 モタード」は、「エイプ50」や「エイプ100」で好評を得ている空冷・4ストローク・OHC単気筒エンジンの吸排気系セッティングを変更して搭載して、ギアチェンジ操作の楽しさも体験できる好評のリターン式5速ミッションを採用したモデルです。
足回りには、前後輪にディスクブレーキを採用し、コントロール性に優れたブレーキングを実現。また、アルミキャストホイールを前後に採用することで、軽快な運動性能を実現しています。
スタイリングでは、タンクシュラウドやフロントバイザー、アップタイプマフラー、ツートーンタイプのシート等を採用することで、本格的なスーパーモタードのイメージとしました。
「XR100 モタード」では、力強いエンジンに加えてピリオンステップやシートバンド、マフラープロテクターを装備し、二人乗りも楽しめるモデルになっています。
車体色は、Hondaのモトクロス専用競技車「CRFシリーズ」で採用している躍動的なエクストリームレッドと、精悍なブラックの2色を設定しています。
XR50 100 モタード主要諸元
通称名 | XR50 モタード | XR100 モタード | |
車名・型式 | ホンダ・BA-AD14 | ホンダ・BC-HD13 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.785×0.765×1.000 | 1.820×0.765×1.000 | |
軸距(m) | 1.235 | 1.240 | |
最低地上高(m) | 0.175 | ||
シート高(m) | 0.750 | ||
車両重量(kg) | 83 | 86 | |
乾燥重量(kg) | 79 | 82 | |
乗車定員(人) | 1 | 2 | |
最小回転半径(m) | 2.1 | ||
エンジン型式・種類 | AC16E・空冷・ 4ストローク・OHC 単気筒 |
HC07E・空冷・ 4ストローク・OHC 単気筒 |
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総排気量(cm3) | 49 | 99 | |
内径×行程(mm) | 42.0×35.6 | 53.0×45.0 | |
圧縮比 | 9.2 | 9.4 | |
最高出力 (kW[PS]/rpm) |
2.4[3.3]/8,000 | 4.8[6.5]/8,000 | |
最大トルク (N・m[kg・m]/rpm) |
3.2[0.33]/5,000 | 6.6[0.67]/6,000 | |
燃料消費率(km/L) | 86.0 (30km/h定地走行テスト値) |
53.2 (60km/h定地走行テスト値) |
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キャブレター型式 | PB3NB | PB5QB | |
始動方式 | キック式 | ||
点火装置形式 | CDI式 マグネット点火 | ||
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | ||
燃料タンク容量(L) | 5.7 | ||
クラッチ形式 | 湿式多板コイル・スプリング式 | ||
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | ||
変速比 | 1 速 | 3.083 | |
2 速 | 1.882 | ||
3 速 | 1.400 | ||
4 速 | 1.130 | ||
5 速 | 0.960 | 0.923 | |
減速比(1次/2次) | 4.437/3.285 | 4.437/2.200 | |
キャスター(度) /トレール(mm) |
28°30´/90 | ||
タイヤサイズ | 前 | 120/80-12 65J | |
後 | 120/80-12 65J | ||
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク | |
後 | 油圧式ディスク | ||
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 | |
後 | スイング・アーム式 | ||
フレーム形式 | ダイヤモンド |
50cc \252,000-税込み 100cc ¥304,500-税込み
XR50/100モタードは、スーパーモタード・ライクな外観に、前後キャストホイール&ディスクブレーキでノーマルのエンジン出力には十分すぎるほどの車体を持っています。
エイプ同様ミニバイクレースで大活躍した車両なので、カスタム用のパーツは非常に豊富でした。
2010年ごろまではアフターパーツ市場も大変な盛り上がりをみせていて、SP武川・KITAKO・DAYTONAなど老舗をはじめ、ミニバイクレース常勝のKURODAYA、海外でも有名なヨシムラ・TTSなどの一流ブランドもカスタムパーツを販売していました。
XR100モタード 見学にいったレースでのワンシーン
エイプと互換性のあるパーツも多いため、XR80RやCRF100Fといったエンデューロモデルのパーツを使ってカスタムすることも簡単です。
また、ミニロードレーサーNSF100Fとも互換性のあるパーツが多く、1台で何度も楽しめるバイクです。
ホンダ NSF100
ライトカスタムでも十分に楽しめる!
APEやXR100モタードは、XR80Rのカムシャフトに交換するとエンジンが高回転まで回るようになるので、口径の大きなキャブレター(ビッグキャブ)&抜けの良いマフラーと合わせて交換するかたも多かったと思います。
排気量などを変更すると一般的には公道で乗れなくなりますが、かなり面白い乗り物になりますよ。
APEも良いですが、もし私が自分で所有するなら、どちらかというとXR100モタードを選ぶと思います。スーパーモタードのような外観が魅力的なXR50/100モタードの紹介でした。