honda APE(エイプ)

HONDA(ホンダ)

こんにちは。

今回ご紹介するのはホンダのAPE(エイプ)です。

最終型 エイプ100D

APE(エイプ)は、ホンダが若者のライフスタイルに似合う魅力的な商品を開発するNEWプロジェクトと称してスタートした「Nプロジェクト」によって誕生した第1弾のバイクです。



Nプロジェクトで誕生したバイクは、他にもズーマー・バイト・soloなどがありますが、最も様々なシーンで活躍するのはAPEでしょう。

登場は 2001年2月(50ccモデル)

APEにはXR50/100モタード同様、排気量別に50ccモデルと100ccモデルとがあり、発売は50ccが2001年2月15日、100ccは1年遅れの2002年2月15日でした。

APE(エイプ)という名前の由良は、英語で類人猿を意味していることから「人間に最も近い存在」というニュアンスが含まれているのだとか・・・それだけ気軽に乗れるバイクだということなのでしょう。

実際にバッテリーレス&キックスタートという気軽さに加え、クセのないハンドリングと取り回しやすい車体で非常に人気があるバイクです。

ベースモデルの存在

APEのベースとなったのは公道走行不可なエンデューロモデルXR80Rです。

XR80R

APEは50ccも100ccも空冷4ストロークのSOHC単気筒エンジンを搭載していますが、カブやモンキーの横型エンジンではなく、CB系の縦型エンジンが与えられています。

また、エンジンスターターはキックのみとなっていて、セルとバッテリーは搭載されてません。

ノーマルタイヤは前後同じブロックパターンの12インチで、2.75Jのホイールに120/80-12とやや太めのサイズを装着しています。

50ccと100ccの外観の違いは100ccが2人乗りできるよう、タンデムステップがついていることとダブルシートになっていることくらいです。

また、競技用車両のCRF100Fとの共通点も多いことから、ホンダ純正部品で比較的簡単にカスタムできてしまう車両でもあります。

CRF100F

CRF100Fとの共通部分が多いといえば、APEと兄弟のような存在にあたるXR50/100モタードの存在も忘れてはいけません。

2005年に登場したXR50/100モタードは、APEとの外観の違い以上に、前後キャストホイールにディスクブレーキを装備し、ミニバイクレースでも大活躍していました。

CRF100FのフレームにAPEの足回りを装着

2017年に生産終了

2008年には排ガス規制でXR50/100モタードが生産を終了することとなりますが、APEを排ガス規制に対応させ、前後ディスクブレーキを装着したType Dが新たに追加されています。



その後は、排ガス規制の波にのまれて、100cのType-Dが2016年に、50ccのType-Dが2017年に生産終了となっています。

エイプ100 Type-D

このときの価格は50ccが税込み¥270,000(Type-Dは¥318,600)、100ccが税込み¥322,920(Type-Dは¥376,920)となっていました。

DIYカスタムに適した車体

そしてAPEの魅力は何と言っても幅広いカスタムが可能であることだと思います。

先ほども少しお話ししましたが、ホンダCB系の縦型エンジンは本来のスペックが高いため、比較的手軽にパワーアップできます。

当然ながらアフターパーツメーカー(SP武川やキタコ・デイトナなど)も多くの製品を投入しているので非常に長く楽しめてしまいます。

街中では、ハンドルバーの交換やフェンダーの取り替えなどを施した比較的簡単なカスタム車両も多く見かけますね。

走行性能ではカムシャフトの交換キャブレター&エアクリーナーを交換し、同時にマフラーまで交換すれば、それだけで別のバイクになったように劇的な変化を体感できるのもこの排気量ならではの魅力です。

さらに、工具を揃えてオーナー様ご自身でカスタムすることへの敷居も低いので、ボアアップなどの経験を積んでいくのにも、カブやモンキーなどと同様に最適なバイクではないかと思います。

それでは満足出来ないディープな方々には、サスペンションのセッティング変更や交換なども情報が入手しやすい車種なので、オフロードバイクに仕上げてみたり、ホイールごと交換して17インチにしてみたりと1台で何度も楽しめる面白いバイクです。

2018年となった現在、新車で購入することは難しくなってしまいましたが、中古車市場ではまだ人気の車種なので、APEが欲しい方は今のうちに手に入れておくと良いかもしれませんね。

TOP PAGE へ戻る ←



タイトルとURLをコピーしました