2018年にスズキから発売されたGSX-R125。
発売以来、非常に高い評価を得ています。
SUZUKI GSX-R125
このクラスのスポーツモデルは、気負わずに楽しめるところが魅力でしょう。
とはいえ、このGSX-R125は各部のつくりもクラスを超えたもので、サーキット走行から長距離ツーリング(高速道路は乗れません)まで幅広く楽しめます。
SUZUKI GSX-R125
まず一目見て、かっこいい!乗ってみたい!欲しい!となりました。
街中で乗るかどうかは別として、コレクションとして欲しいという気持ちが強く沸いてきます。
レプリカブームの再来か?!
私が学生だった1980年代後半~1990年代前半は、バイクの黄金時代です。
そのころバイクといえばこのレーサーレプリカタイプが大人気で、峠に行けば毎日のようにツナギを着たバイク好きの人々で賑わっていたころ。
当時は2ストロークの250ccか、4ストロークの400ccが多く、私も2ストロークの250ccで、スズキのRG250ΓやヤマハのR1-Zなどで峠やサーキットへ出かけていました。
しかし、Kawasakiからゼファーなどのお洒落なバイクが登場し空前のレプリカブームが終わりを迎えるころ、国内にも何台かの2ストローク125ccで、魅力的なバイクが存在していたのを覚えています。
その中の1台がスズキが販売していたRG-125Γです。
当時、125ccの2ストロークバイクの楽しさはホンダのオフロードMTX125Rで体験済でした。
いつか125ccのオフ車を手に入れたいと思っていましたが、社会人になり車を購入していつのまにか忘れかけそうになっても、時々、街の中でRZ125Rなどを見かけると懐かしくなってついジロジロ見てしまったものです。
1980年代後半~1990年代前半はミニバイクのレースも盛んな時代で、友人とNSR50でレースをしていたこともあり小排気量のバイクでサーキットを走る面白さも存分に味わいました。
サーキットを走行するNSR50
2010年ごろから再燃したミニバイクレースにも仲間と共に参加していて、当時の2ストローク50ccから4ストローク100ccへと変わっても楽しみは変わらないということを肌で知っています。
そんな私たち世代にもジャストフィットなミニレプリカが登場するとなれば、気にならないほうがおかしいですよね。
しかも国内メーカーの正規販売とくれば、安心感もあって購入意欲がそそられます。
そんなsuzukiの意欲を感じる原付2種GSX-R125のスペックを確認してみましょう。
SUZUKI GSX-R125 諸元
簡易諸元は以下のとおり。
エンジン 水冷DOHC4バルブ単気筒
総排気量 124cc
ボア×ストローク 62mm×41.2mm
燃料供給装置 フューエルインジェクション
シート高 784mm
装備重量 134kg
最高出力 11 kW 〈15 PS〉 / 10,000 rpm
最大トルク 11 N・m 〈1.1 kgf・m〉 / 8,000 rpm
ミッション 6速リターン
ブレーキ 前後共 油圧式シングルディスク(ABS)
タイヤサイズ F 90/80-17 R 130/07-17
希望小売価格 ¥386,640(2018年 消費税 8%込み)
¥393,800(2020年 消費税10%込み)
こうしてみるとGSX-R125は、かなりハイパフォーマンスなエンジンを搭載していますね。
水冷DOHC4バルブ単気筒エンジンは、アプリリア製で2018年5月に日本国内に上陸を果たしたRX125とも遜色ない造りです。
エンジン性能の最も効率的なボア×ストロークの組み合わせを見つけるために実験を重ねた結果、62mm×41.2mmのオーバースクエアデザインを採用したと、スズキのHPに記載がありました。
他のメーカーの4スト125ccエンジと比べても、かなりショートストロークなのがわかります。
直径24mmの吸気バルブ×2と、直径21mmの排気バルブ×2を配置した燃焼室は、圧縮比を最適化し、力強い加速と高い燃費性能を両立。シリンダーには、スズキ独自のSCEM(Suzuki Composite Electrochemical Material)メッキシリンダーを採用。フリクションの低減と、高い放熱性、耐摩耗性、気密性を確保。大型ラジエーターを装備し、高い冷却性能を誇る。6速トランスミッションを採用し、低回転から高回転までスムーズに吹け上がるエンジンはGSX-R125 ABSの魅力となる。
このコメントからも、スズキはこのエンジンにかなりのスポーツ性をもたせているように感じますね。
ショートストロークの高回転型ながら、トルク性能や燃費性能も犠牲にしなかった妥協の無い造りに更に興味が沸いてきました。
2018年モデルの車体色は全3色
2018年発売時、ボディカラーは青・白・黒の3色展開となっていました。
GSX-R125 ホワイト
GSX-R125 ブラック
GSX-R125は、エンジン性能を高めたこと、重量も軽く押さえ込まれていること、ABS付きの油圧ディスクブレーキが前後に備わっていること、それらを路面に伝えるタイヤもじゅうぶんなサイズを与えられていること・・・すべてにおいて最新の走行性能を満たす仕上がりに思えます。
2020年モデルは4色展開!
コロナ禍で世界情勢が不安定な中、2020年モデルは4色展開となりました。
ソラリスシルバー/トリトンブルーメタリック(B57)
B57はスズキの創立100周年記念の特別色で、2020年MotoGPに参戦するGSXR-RRのレプリカカラーとなっています。
トリトンブルーメタリック(YSF)
ブリリアントホワイト(YUH)
タイタンブラック(YVU)
2018年モデルと比べると、よりシャープな印象に変わりましたね。
GSX-R125のサイズと出力なら、カートコースやショートサーキットなどで走らせればかなり楽しめるのではないでしょうか?
過去にスズキのGS50という原付でのワンメイクレースが開催されていたことを考えれば、今回のGSX-R125でもワンメイクレースが開催されれば盛り上がること間違いなし?!