こんにちは。
今回は、1980~1990年代の国産2ストローク車の中からハイスペック・オフローダー第1弾としてSUZUKIのTS125Rをご紹介いたします。
SUZUKI TS125R
SUZUKI TS125R
1971年に登場し小型ハスラーと呼ばれたスズキのオフロードモデルTS125の後継車として、1989年登場のTS125R。
実は、水冷125ccと200ccの2種類のエンジンを同じフレームに搭載し販売していたため、TS200Rという兄弟車両も存在します。
この125ccと200ccのエンジンは、後にオンロードモデルのRG125ガンマとRG200ガンマにも搭載されたエンジンです。
そんな屈強な心臓と外観をもち、ほとんどモトクロッサー状態なスズキのTS125Rは、いったいどのようなスペックのバイクだったのかを調べてみました。
SUZUKI TS125R 諸元
シート高 860mm
軸間距離 1,415mm
地上最低高 300mm
乾燥重量 110kg
エンジン 水冷2ストロ-ク単気筒
ボア×ストローク 56mm×50.6mm
最高出力 22ps/9,500rpm
最大トルク 1.9kg-m/7,500rpm
フロントホイールトラベル ?
リアホイールトラベル ?
フロントタイヤ 2.75-21
リアタイヤ 4.10-18
標準価格 ?
出力などはカワサキのKDX125SRなどとほぼ同様で、当時の最大出力を誇ります。
ただ、RG125ガンマなどにも搭載されたこのエンジンには持病があるようで、排気デバイス部分をこまめにメンテナンスしないとエンジンブローの危険があるとのことです。
また、1989年の登場時のフロントフォークは正立のテレスコピックで、前後250mmのストロークに設定されていましたが、マイナーチェンジで41mmの倒立フォークへと変更されています。
いろいろ調べてみると、当時からこのクラスでは圧倒的にカワサキのKDX125SRが人気だったようで、TS125Rはマイナーな存在だったのかもしれません。
そのためかあまり詳しい情報が集められませんでした。
しかしながら、まるで公道走行可能なモトクロッサーといっても過言ではないようなバイクが各社から市販されていたのはまぎれもない事実です。
また新たな情報を入手したら更新していきます。
ライバルマシン達との簡易比較
せっかくなので、1980~1990年代の 国産2ストローク ハイスペック・オフローダー4車種の簡易比較表をつくってみました。
こうしてみてもスズキTS125RとカワサキKDX125SRの2大勢力的な展開だったことが目に浮かびますね。
車体のつくりからしてモトクロッサー的な2台と、エンデューロやトレッキング向きな2台に分かれていたのでしょうか?
今もその名残がメーカーの特色として残っているようにも思えます。
現在では2ストの車両は海外製しか新車で購入できません。
国内の4ストオフロードバイクに、かつての2ストのような尖った性能を期待したくなりますね。